6日よりTOKYO MXほかでスタートする新アニメ『一週間フレンズ。』。『ガンガンJOKER』（スクウェア・エニックス）で連載中の葉月抹茶氏の同名漫画が原作。「一週間で友達との記憶が消えてしまう」という藤宮香織と、それでもひたむきに彼女と友達になろうとする長谷祐樹。二人の主人公の心の機微を、『夏目友人帳』のブレインズ・ベースが繊細かつ美しいアニメーションで描いていく。放送に向けて、祐樹役の山谷祥生、香織役の雨宮天、祐樹の親友・将吾役の細谷佳正、天然系のクラスメイト・山岸沙希役の大久保瑠美ら声優陣が演じるキャラクター、作品のみどころについて語った。

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――演じるキャラクターについて。

【山谷】長谷君は“ダサ可愛い“なと思いました。バカ正直なんだけどキャラクターの魅力・可愛さがすごく凝縮されていて、あまり見たことのないキャラクターだと感じました。

【雨宮】原作の中で長谷君が何回も言っているのですが、香織は本当に良い子なんです。私もそれは原作を読んだ時にも実際に演じてみても素直で純粋で良い子でまったく黒い部分がない子だなと感じました。心優しくてあたたかい子なのですが、寂しさを抱えているような感じもあるので、その繊細な雰囲気と切ない感じを常に持っていないといけないのが演じていてすごく難しいです。

【細谷】将吾の第一印象は自分のルールや正義感みたいなものをしっかり持った人だということです。クラスメイトから怖くて何を考えているか分からないと見られている香織ちゃんのことを、将吾は祐樹の話を信じて「彼女は悪いやつじゃないんでしょ」と、自分で正しいと思ったことを選択しているので、周りの空気や雰囲気に流されず自分を持った子なんだと思いました。

【大久保】「漫画を読んだ時の沙希の印象は『天然で何も考えていないのかな？』と思いました。しかし、読み進めると、皆が思っているより頭を使って生活している子なんだと感じるようになりました。私はどちらかというと物事をハキハキ言うタイプで、今まで演じさせていただいた役もハキハキしている役が多く、沙希のような役はほぼ初めてだったので、オーディションの時に緊張しすぎてペーパーノイズがすごかったというのを覚えています（笑）。皆さんと一緒に演じているとまるで教室のようで楽しく自然と溶けこめました。これからが楽しみです。

――作品の見どころについて。

【山谷】真っ直ぐで馬鹿で嫉妬もして、まるで小学生のような言動をしてしまう長谷君ですが、初めて友達になりたいと思える女の子ができて、将吾などに支えてもらいながら素直な気持ちに従ってぶつかっていきます。汚れや曇りというものがなく、本当に純粋さの塊のような男の子なので、その長谷君を僕の中で出来る限り魅力的に表現しようと収録に臨んでいます。そんな長谷君と藤宮さんの物語を楽しんでいただければと思います。

【雨宮】香織の切なさと繊細さを大事に演じていきたいと思います。これから登場人物が増えると、長谷君と香織の関係にも変化が出てきますし、周りの人たちにも変化が出てきます。ほのぼのしたり切なかったりするだけでなく、今後ドキドキハラハラする展開にもなっていくと思うので楽しみにしていただけたらと思います。

【細谷】『一週間フレンズ。』という作品は色々なアニメがある中で必殺技も無くビームも出ない（笑）、人間同士の話なので、その変化は徐々で、でも繊細に物語が変化していくところが魅力だと思います。最初の頃の将吾は、できれば面倒くさいことに関わりたくないという顔で登場するのですが、物語が進むと祐樹には直接見せない優しさみたいなものもみられて、そういった将吾の変化も楽しんでいただけたらと思います。

【大久保】高校生って一番青春真っ只中だと思うのですが、長谷君が「友達になってください」って言うとき、私はいつも「そこは彼女でしょ！」って思うんです（笑）。だけどそうならないのは1週間で記憶がリセットされてしまうというのが最大のポイントなのかな。焦れったいと思うところもあると思うのですが、友達ってなんだろう？　その先の恋愛感情ってなんだろう？と、考えながら観ていただけたらうれしいです。

　放送は、TOKYO MX（4月6日スタート、毎週日曜　深0：00）、MBS（4月7日スタート、毎週月曜　深2：35）、テレビ愛知（4月8日スタート、毎週火曜　深3：05）、BS11（4月13日スタート、毎週日曜　深0：30）、AT-X（4月9日スタート、毎週水曜　後9：00ほか）※放送時間は変更になる場合あり。

　【アニメ公式サイト】http://oneweekfriends.com/