アイドルブームが続くなか、最近では地方を拠点に活動する「ご当地アイドル」も注目を集めるようになった。その代表格が、福岡のREV.fromDVL（レブ・フロム・ディーブイエル）のメンバー・橋本環奈（15）だ。“天使すぎる”として脚光を浴び、グループの全国デビュー決定のほか、CMや雑誌『an・an』の表紙を飾るなど、活動を活発化させている。地方のアイドルから一躍全国区に知れ渡ったが、彼女以外にもまだまだ知られていない「かわいすぎる」アイドルは各地に存在するのだ。ここでは、ブレイクの可能性を秘めた“ご当地アイドル”6人を紹介していく。

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■MIMORI（富永美杜、17）
ご当地：宮城
グループ名：Dorothy　Little　Happy（ドロシーリトルハッピー）

　ドロシーリトルハッピーは、2010年に仙台で結成。東北を代表するご当地アイドルグループで、2012年にはエイベックスからメジャーデビューしている。東北地区のファミリーマートでメンバーのアイデアを元にしたタイアップ商品が発売されたこともある。
――女優・アイドル評論家の高倉文紀氏「MIMORIさんは、ビジュアルのかわいらしさが目を引きます。都会的で洗練された17歳とは思えない大人っぽい雰囲気の中に、上品で優雅な妖精的な魅力を秘めた女の子。取材の際にも『グループのこれからの活動について、メンバーみんなで打ち合わせしている時間も楽しい』と話していて、まっすぐな表情が印象に残りました」。

■奥村真友里（18）
ご当地：愛媛
グループ名：ひめキュンフルーツ缶

　ひめキュンフルーツ缶は、2010年に結成された愛媛のご当地アイドル。昨年、徳間ジャパンからメジャーデビューを果たしている。奥村真友里は、2011年にミンティアのCMに「愛媛代表」として出演した。
――高倉氏「アイドルイベントで数多くのご当地グループが出演する中で、歌とダンスの完成度が抜き出ていたのが、このグループでした。ビジュアルもかわいいメンバーが揃っていますが、注目は一番人気の奥村さん。ロングヘアーが魅力的で、やわらかさと力強さの両方を持っているので、同性からも好かれそう。制服もよく似合うアイドルですね」。

■秋本帆華（16）
ご当地：愛知
グループ名：チームしゃちほこ

　チームしゃちほこは、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学を生んだ芸能プロダクション・スターダストプロモーションが、名古屋に在住する所属タレントから選抜して結成したグループ。昨年6月にワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビューした。
――高倉氏「ももクロ同様に各メンバーがイメージカラーを持っていますが、赤（名古屋レッド）を自分の色とするのが、秋本さん。ももクロ赤担当の百田夏菜子さんがリーダーとして引っ張っているのと同じように、彼女もセンターで活躍していて、しっかりと話をまとめる部分を担当していました。柴咲コウさんや北川景子さんが所属する女優系芸能事務所で、秋本さんも元々は女優候補としてスカウトされています。爽やかなルックスに華があり、今後は全国区でも活躍できるかわいらしさも備えてます」。

■梶原永遠（13）
ご当地：大分
グループ名：SPATIO

　グループ名は“SPA（温泉）”と“OITA（大分）”に由来する、大分のご当地アイドル。梶原永遠は13歳のメンバーで、キャッチフレーズは「大人フェイスの最年少」。
――高倉氏「地元のモデル事務所に所属していることもあり、ビジュアルの美少女度は抜群に高い。透明感があって、大人びた雰囲気とあどけない笑顔のバランスが絶妙。ご当地アイドル界の台風の目になりうる注目の存在ともいえます」。

■ことね（13）
ご当地：和歌山
グループ名：TnyGinA（ティニージーナ）

　ティニージーナは、2011年に結成された和歌山のご当地アイドルで、「かっこよさ」と「かわいさ」の追求をテーマにしたグループ。昨年11月に3枚目のシングルをリリースし、東京でのイベントにも精力的に参加している。
――高倉氏「ことねさんは、ボーイッシュな魅力を持っていて、13歳らしい弾けるような存在感が印象的なメンバー。次世代ご当地アイドルとして注目したい」。

■KANON（16）
ご当地：沖縄
グループ名：LuckyColor’s

　沖縄で発掘された2人組ユニット・ラッキーカラーズは、現在東京を中心に活動中。ピュアなルックスと、ふわふわとしたキャラクターが印象的。KANONは『仮面ライダー鎧武』に出演中で、今年公開の映画『ソフテン』にメインキャストとして出演することも決定している。
――高倉氏「何度か取材でお会いしたときに、待ち時間に静かにたたずんでいて鼻歌を歌ってたりしていて、その繊細な雰囲気を見ていて、女優としての可能性を強く感じましたね。歌うことが大好きで、沖縄料理にも詳しい女の子です」。

■ご当地アイドルが求められる理由
　昨今にご当地アイドルが注目されている理由について、高倉氏は「もともとアイドルは、ルックスだけで人気が決まるものではなく、歌やダンス力、MCやトークでのキャラクターやユニークさ、握手会などのイベントでファンを獲得するケースが多かった」としつつ、「最近はアイドル人気が盛り上がり、コアファンではない人たちにも、アイドルに関するニュースが届きやすくなったことが大きい」と時代の変化が大きく影響していると指摘。さらに、「そういった人たちには、グループを知る最初の入口がビジュアルとなっている傾向が高く、そこから広まりを見せている」という。

　また、「女の人が女性アイドルのファンになるケースも増えている」といい、「同性が見ても憧れるような、ルックスのかわいいアイドルが注目を集めるという点も、背景にある」と分析。加えて、ご当地アイドルが地方の活性化をアシストする存在としても期待されていることから「今後もいろんな地方のかわいいアイドルが注目を集める」としている。

高倉文紀
※プロフィール　女優・アイドル評論家。雑誌『日経エンタテインメント！』『girls！』などで女優やアイドルの取材、分析をてがける。アーキテクト「タレントパワーランキング」のホームページでは、注目の次世代女優を紹介する「月刊ニッポン女優総研リポート」を連載中。
http://www.talentsearch.jp/