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AKB運営、組閣異議申立て受付 たかみな「考える時間が必要」

 AKB48グループ初の「大組閣」が24日、東京・Zepp DiverCityで発表された。司会を務めたタレントの戸田恵子が息もつかせぬほどのスピードで次々と読み上げる衝撃の人事に、メンバーと観客は一喜一憂。AKBメンバーの姉妹グループ完全移籍も相次ぎ、ふだんは前向きな言葉で締めるグループ総監督の高橋みなみも「なめてました。ここまでメンバーがバラバラになると思っていませんでした」とショックを隠しきれなかった。

移籍が発表されたメンバーとファンを思いやり「考える時間が必要」と訴えた高橋みなみ(C)AKS

移籍が発表されたメンバーとファンを思いやり「考える時間が必要」と訴えた高橋みなみ(C)AKS

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 運営委員会が国内4グループ(AKB、SKE、NMB、HKT)12チームのメンバーそれぞれが「少しでも新しい可能性を広げられるように」熟考し、再編成したという大組閣。1F客席前方に4グループのメンバー267人がステージに向かって着席し、固唾をのんで自身の名前が呼ばれるのを待った。

 AKB48→姉妹グループへの完全移籍9人、姉妹グループ→AKB48完全移籍3人、姉妹グループ→姉妹グループ完全移籍1人、チーム兼任18人、交換留学生2人…。“公式ライバル”乃木坂46をも巻き込んだ大規模な異動を予告するかのように、戸田は読み上げ前、「発表を受け、相談や質問があるメンバーは、26日午後6時までに運営委員会に申し出てください」とアナウンスし、前例のない告知に客席もざわめいた。

 新チームAのメンバーから順に読み上げが始まってからは、悲鳴に似た絶叫がやむことなく飛び交った。乃木坂46の生駒里奈が“交換留学生”としてAKB48チームB兼任、代わってSKE48チームEの松井玲奈が乃木坂46を兼任することが発表された。昨年6月の総選挙でチームK兼任を蹴り、SNH(中国・上海)の活動に専念していた宮澤佐江が、会場からの電話でSKEチームS兼任とリーダー就任を引き受けると、解説者席の大島優子が号泣。HKTの指原莉乃は“愛弟子”のような中西智代梨(AKBチームA)と谷真理佳(SKEチームE)の移籍に涙があふれ、SKEチームE移籍を告げられたAKBの佐藤すみれは阿鼻叫喚し、ステージ上で崩れ落ちた。

 大島が卒業発表後、チームK魂を受け継ぐことを誓い「優魂継承」を掲げていた武藤十夢は、意に反してチームA移籍が決まった。武藤は終演後に自身のGoogle+で「AKBの一員としてAKBが決めたことには従います」としながらも「ただ納得のいかないことが多々あるので、早速カスタマーセンター(注:運営委員会)に行きたいと思います。笑」と異議申立てを宣言。「納得がいくまで説明してもらいます」「ちゃんとしてから次に進みたいんです」と徹底的に話し合うことを決めた。

 高橋が「メンバーもファンの皆さんも考える時間が必要」「きれいごと言うつもりはありません。頑張りましょうという言葉では片付けられない」とこのまま前進することに慎重な姿勢をみせたほか、姉妹グループ移籍が決まったメンバーの意味深な書き込みも見られ、まだまだ波紋が広がりそうだ。

関連写真

  • 移籍が発表されたメンバーとファンを思いやり「考える時間が必要」と訴えた高橋みなみ(C)AKS
  • 自身の名前が呼ばれるのを客席で待つメンバー(前方がメンバー、後方は観客)(C)AKS

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