ジャーナリストの池上彰氏が、4月からテレビ朝日系で新しいニュース解説番組『ここがポイント！池上彰解説塾（仮）』（毎週月曜　後9：00）をスタートさせることが5日、わかった。4月から11時台に“異動”する『ビートたけしのTVタックル』の後番組として、同局では『池上彰の学べるニュース』以来となるゴールデンタイムのレギュラー冠番組“復活”を果たす。

【写真】その他の写真を見る

　新番組について池上氏は「分かりやすくニュースを伝えるという基本は変えませんが、さらに少し踏み込んだ解説、あるいは当事者にインタビューをする、いろいろな場所へ取材に赴くという形で、基礎から中級編までのニュース解説ができればと思っています」と意欲的に語っている。

　池上氏といえば、取材や執筆活動に専念するため、「テレビ・ラジオ出演を控える」と宣言した矢先の2011年3月に東日本大震災や福島第一原発事故が起こり、民放各局の報道特番に引っ張りだこ。そのわかりやすい解説は視聴者にも支持されている。

　週1回のレギュラー番組を持つことを決めた心境について「日々いろんなニュースがあり、とにかくすぐに解説したいという事柄もあるのですが、レギュラー番組を持っていないとそれができない」と説明。理化学研究所の小保方晴子さん率いる研究グループが、まったく新しい「万能細胞」の作製に成功したニュースを例に挙げ、「ついつい分かりやすく解説したい虫がうずうずしてしまいます。なぜ、彼女にそんなことができたのか。分子生物の専門家ではなかったからできたのだよ、ということも含めて伝えたいと思います」。

　一方で、「ニュース離れが進んでいると言われる若い方たちに、ニュースを知って、どんな行動をすればいいのか、日本はどうすればいいのかということを考えるきっかけを持ってもらいたい。そんな思いから、今回レギュラー番組の出演を決断しました」としている。

　新番組ではニュースの基本を分かりやすく伝えることはもちろん、そのニュースの裏側に深く切り込み、現場取材や当事者対談もふんだんに盛り込んだ新しいスタイルを作っていくという。保坂広司ゼネラルプロデューサーは「新番組のテーマは『このポイントさえ知ればニュースを通していろんなことが見える！』です。“ブラック”な池上節が飛び出すよう、話題の中心となっている方たちもゲストとしてお呼びしたい」とプランを明かした。