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中村蒼、俳優業に「危機感」

 主演映画『東京難民』(2月22日公開)で、ネットカフェ難民からホスト、最終的にはホームレスになった主人公を演じている俳優・中村蒼(22)。どこにでもいる大学生の“転落劇”から、格差社会のゆがみの中でもがく人たちのリアルな姿を描いた衝撃作には、中村自身も「危機感」を覚えたという。俳優という職業に向き合う中村の率直な思いを聞いた。

映画『東京難民』で主演を演じている中村蒼 (C)ORICON NewS inc.

映画『東京難民』で主演を演じている中村蒼 (C)ORICON NewS inc.

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 福澤徹三氏の同名小説を、『半落ち』『ツレがうつになりまして。』などで知られる佐々部清監督が映画化。R指定映画初出演となった中村は、暴力シーンやベッドシーンにも果敢に挑み、これまでとは違う大人な一面を見せている。

 「僕も、そう思っています」と、新たな一面披露に手応えをにじませる中村。「あんまり自分が出たことのない色の作品だし、今までやったことのない役だったので、挑戦でしたね」と満足気に語る。

 大学生からネットカフェ難民、ホスト、日雇い労働を経験し、そしてホームレスに。中村は、さまざまな場所や職を転々としていく主人公・時枝修を演じ切り「他の作品と違って、何か出来事が起こって急に主人公が前向きになる、という話ではなく、徐々に徐々に変わっていく。修が落ちていく中で、いろんな人と出会い、少しずつ変わっていったので、目の前の役者さんと向き合って、しっかりやろうと意識しましたね」と振り返る。

 主人公・修の“転落劇”を通じて中村は、そのほかの作品と向き合う姿勢や想いに変化があったという。「こういう仕事(俳優業)は、仕事があるようでないようなものなので、修のような状態になりやすいという危機感を感じました。将来が保証されているわけでもないし、自分も気をつけないとなという気持ちが増しました。もっともっと頑張ろうという気持ちになった」と使命感を燃やす。

 2005年に「第18回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞したのを機に、芸能界入りした中村は、ドラマや映画、舞台と話題作に出演しキャリアを積んできている。そんななか、今作で「殻を破りたいという気持ちがあった」。これまでの自分を思い返しながら「今までは、わかる人にわかればいいやとか思ってたけれど、最近は一人でも多くの人に見てもらいたいと強く思っています。一生懸命やった自分の作品がいろんな人に届けばいいな、と。そのためにも、飛躍していければいいな」と力を込めていた。

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  • 映画『東京難民』で主演を演じている中村蒼 (C)ORICON NewS inc.
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