昨年9月にすい臓がん手術を受けた歌舞伎俳優の坂東三津五郎（57）が、4月興行の歌舞伎座新開場一周年記念『鳳凰祭四月大歌舞伎』（4月2日〜26日）で復帰することが17日、わかった。松竹歌舞伎座がFAXで発表した。坂東は昼の部『寿靭猿』に出演する。

　また、3月興行として歌舞伎座新開場こけら落とし『鳳凰祭三月大歌舞伎』（3月2日〜26日）が行われることもあわせて発表された。

　当初、3月と4月は、歌舞伎座新開場こけら落とし『三月大歌舞伎』『四月大歌舞伎』での七代目中村歌右衛門襲名披露、十代目中村福助襲名披露が予定されていたが、福助（53）が脳内出血による筋力低下のため、長期療養するとして延期となっていた。

　坂東は、昨年8月末にすい臓瘍のため入院し舞台を降板。9月3日に手術し、その後は順調な回復ぶりを見せていた。