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【年間音楽ソフト市場(1)】アルバムヒット減で2年ぶり前年割れ

 オリコンは17日、2013年度の音楽ソフト(シングル、アルバム、音楽DVD、音楽Blu-ray Disc=以下BD)の売り上げをまとめた『年間マーケットレポート』を発表した。市場全体の総売上枚数は1億1272.7万枚(前年比6.5%減)、総売上額は2934.3億円(同10.3%減)となり、2年ぶりに前年割れ。2012年度は6年ぶりに前年比増を記録し活況を呈したが、再び減少に転じた。年間総売上額が3000億円を割るのは、2004年の調査開始以来初。

 最大の要因は、最も下げ幅が大きかった「アルバム」。総売上枚数は5307.3万枚(同12.9%減)、総売上額は1581.3億円(同14.4%減=266.0億円減)。前年の2012年度は、Mr.Children桑田佳祐松任谷由実山下達郎ら年間売上額20億円以上のアルバムが12作出たのに対し、2013年は『LOVE』の1作のみ。アルバムは音楽ソフト総売上額の過半(53.9%)を占めることから、市場全体に影響を及ぼした。

 2010〜12年まで3年連続で前年比増を記録していた「シングル」は総売上枚数4829.9万枚で前年比2.6%増。総売上額638.4億円(前年比0.2%減)とほぼ横ばいだった。AKB48がミリオン5作を達成したのを筆頭に、SKE48NMB48、“公式ライバル”乃木坂46が躍進。国内4番目のグループとして2013年3月にデビューしたHKT48も新人年間セールス1位となり市場を賑わせた。

 男性グループも嵐をはじめ、SMAP、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2といったジャニーズ勢が年間ランキング上位に多数の作品を送り込んだ。EXILEの「EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜」は、AKB48以外のシングルでは秋川雅史「千の風になって」(2007年)以来となるミリオンを達成した。

 音楽映像ソフトは、DVD→BDへのシフトが引き続き進行していると見られ、「音楽DVD」の総売上額は519.3億円(同19.7%減)と約2割減。「音楽BD」は総売上額195.3億円(同42.6%増)と大幅にアップしたものの、音楽DVDの減少分を補うにはいたらず、「音楽DVD」+「音楽BD」の合計額は714.5億円(同8.8%減)となった。

※集計期間:2012年12月31日〜2013年12月29日



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