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河西智美、AKB時代「しんどかった」 卒業を機に心境変化

 2012年12月にソロデビューし、今月15日に3枚目のシングル「キエタイクライ」をリリースした歌手・河西智美。「良いリズムで出せている」と新曲発売を喜ぶ一方、河西は「全くトントン拍子ではないですね。いいこともあれば悪いこともある1年だった」と唇を噛みしめた。AKB48卒業前後の心境の変化、そしてつらかった“過去”について語ってくれた。

AKB時代を振り返った河西智美 (C)ORICON NewS inc.

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 新曲タイトルにちなみ「消えたい気持ちになった経験は?」と尋ねると「しょっちゅうですよ」と笑いながら答えた河西。AKB時代は「リセットする時間がなかった」ため、さまざまな葛藤があったと振り返る。

 「別に毎日がつらかったわけじゃないし、楽しいこともあったから続けられた」と前置きしつつ「AKB時代は小さなつらいことがリセットできないまま募るから、次第に“大きなつらいこと”になっていった。一個一個は、超えられるだけの力はあったけれど、それを一個ずつ処理する時間がなかった。嫌なことがあってもすぐステージに上がったり、取材があったり、笑顔でいなきゃいけなかったり…。精神状態と表向きにギャップがありすぎて混乱していたのかな」。

 人気アイドルの中心メンバーとして活躍し、多忙を極めた河西ならではの悩み。しかし、転機となったのは昨年5月。総合プロデューサーを務める秋元康氏の後押しもあって7年間在籍したAKB48を卒業したことだった。「嫌なことがあっても、ソロになってからは『明日お休みだからゆっくりしていよう』とか『おいしいごはんを食べに行こう』とか、自分一人の時間ができたことで、笑顔でいられるようになりました」。これまでとは違う環境に身をおくことで、余裕が生まれたという。

 「最近、もう急ぐことはないかなって思います。今までハイスピードで進んできたので、一つ一つを大切にしていけばいいのかな。卒業する前からずっと、いつかはソロになって、自分のものをゆっくり作っていきたいと思っていたけれど、それはAKB48にいなければわからなかったこと。グループで自分の意見はほとんど通らなくて。だからこそ『もっとこうしたい』という要望が出てきて、それをソロ活動に活かせているのもAKB48があったから。そう思うと、私の人生もうまくいっているのかな」と、よどみない口調で語る表情は晴れやかだった。


 インタビュー中、河西は「つらい時があってこそ、今がある」と何度も自分に言い聞かせるように口にした。AKB時代は携帯電話の電源を切り、誰とも連絡をとらないほど落ち込んだこともあった。そんな過去も、今では“いい経験”として受け止められるという。

 「いろいろしんどかったんですよね、皆さんわかると思うんですけど…。それもあって今がある。消えていないから乗り越えてきたんだなと思います。逆になにもなかったら薄っぺらい人生なのかなとも思う。いろいろ言われても、そのうち笑い飛ばせればいいかな」。ソロ活動に本腰を入れている河西が、これまでの経験を糧にさらなる高みを目指している。

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  • AKB時代を振り返った河西智美 (C)ORICON NewS inc.
  • 15日には東京・池袋サンシャインシティにてライブも開催 ファンを魅了した(C)ORICON NewS inc.

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