俳優の西島秀俊が、来年1月7日スタートの関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『チーム・バチスタ4　螺鈿迷宮』（毎週火曜　後10：00）の第1話にスペシャルゲストとして出演することが9日、わかった。西島は2010年4月期放送のテレビシリーズ第2弾『チーム・バチスタ2　ジェネラル・ルージュの凱旋』で、“ジェネラル・ルージュ”こと天才救命医・速水晃一役を演じ、まさに3年半ぶりに同シリーズに“凱旋”。今回は、本物のドクターヘリに乗って、颯爽と登場する。

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　同ドラマは、伊藤淳史演じる“人のいい心療内科医”田口公平と、仲村トオル演じる“厚生労働省の変人官僚”白鳥圭輔の凸凹コンビが、医療の現場で起こる事件を解決していく、海堂尊氏原作の医療ミステリー。

　『バチスタ2』のメインキャラクターだった速水医師は、救命医療に真摯に取り組む姿や医学部時代の同期である白鳥と、時に対立しながらも、謎の究明においては力を合わせる関係性も見どころとなり、絶大な人気を博した。最終回では、自身が病に侵され、治療のため東城医大病院を離れ遠方の病院に赴任。それが今回、第1話で起きる、ある窮地を救うべく、東城医大病院の救命医として田口＆白鳥のもとに駆けつける。

　西島は「個人的に思い入れのある速水晃一をまた演じることが出来てすごくうれしいです」と、3年半のブランクを埋めるべく、以前のDVDを見直して撮影に臨んだという。「でも、衣装を着て、このチームに入ったら、3年半も一気に縮まる感じです。ついこの間まで撮影していたかのような気持ちで役にすぐに入れました。その体制を作ってくれた現場にも感謝しています」。

　本物のドクターヘリを使っての撮影は、「（1回目のテイクは）ヘリの爆風ですごい砂埃で、こりゃNGだなと（笑）。（あんなに砂埃が舞い上がったら）画面に砂埃しか映っていないですよ」と、試行錯誤したようだが、「ヘリに乗って上から眺めると気持ちいいですね。本物のドクターヘリだったので、操縦士の方からも実際の話を伺うことができました」と充実した時間を過ごすことができた様子。

　最後のドラマシリーズとなる『螺鈿迷宮』は、終末期医療を主とした地方病院・碧翠院（へきすいいん）を舞台に、柳葉敏郎演じる院長・桜宮巌雄を中心とする桜宮一族の謎と終末期医療の抱える問題に迫るストーリー。西島は「終末期医療のお話ということで、どう生きていくかというテーマが見どころだと思います。伊藤くんが、バチスタシリーズで一番ヒューマンなドラマになるんじゃないかと言っていたので、そこは楽しみですね」と期待を寄せた。

　西島は、バチスタシリーズ完結編となる映画『チーム・バチスタFINAL　ケルベロスの肖像』（来年3月29日公開）にも出演する。