唇を微動だにさせない超高等テクニックや巧みな話芸で、いまや世界を舞台に活躍する腹話術師のいっこく堂(50)。最初に腹話術に興味をもったのは、「かつて野球部全員からいじめられ、無視されたこと」だったという。 いっこく堂は、1982年、沖縄県北谷高校卒業後、上京。86年、劇団民藝に入団し舞台俳優へ。92年に劇団を休団し、独学で腹話術を開始する。「“ひとり芸”を模索している時期に、ふと脳裏にひらめいたのが、かつて野球部全員からいじめられ無視されたことがきっかけで興味を持った腹話術でした。すぐに、図書館に行き『誰にもできる腹話術』という本を借りて、独学で勉強を始めました」と話す。
2013/12/01