初日から2日で4億円超えの大ヒットスタート切り、21日目で動員100万人を突破した話題のアニメ映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ［新編］ 叛逆の物語』（公開中）。ORICON STYLEでは、初日の10月26日、東京・新宿バルト9で行われた舞台あいさつ後にメインキャストの鹿目まどか＝悠木碧、暁美ほむら＝斎藤千和、巴マミ＝水橋かおり、佐倉杏子＝野中藍、キュゥべえ＝加藤英美里の5人にインタビューを敢行。“まどか☆マギカ”現象とも呼べる、その魅力に迫った。

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――無事、映画が公開され、舞台あいさつを終えた今の心境は？

【悠木】「舞台あいさつに登壇する前は、いい作品になっているという自信はありつつも、衝撃的な内容をどう受け止めてもらえるか、とてもドキドキしていましたが、杞憂に終わりました。上映後、作品の余韻に浸っている客席の皆さんの表情を見ていたら、この作品にかけるスタッフ・キャストたちの情熱は伝わっているんじゃないかなと思えて、うれしかったです。たくさんの方が『まどか☆マギカ』を愛してくださって、本当にありがとうございます」

【斎藤】「映画を楽しみに待っていてくださった方々に無事、届けられてよかったというのが、一番の感想です。スタッフの方々はギリギリまで作業をしていたことを知っていたので（笑）。私たちキャスト陣も全力で演じ切りました」

【加藤】「今回は上映後と上映前の2回、舞台あいさつを行ったんですが、来て下さった皆さんの上映後は余韻に浸っている顔が、上映前は期待に満ちあふれている表情が印象的でした。その両方を見ることができて、私も感動しました」

【野中】「私も公開をとても楽しみにしていたのでワクワクした気持ちと、舞台あいさつでは声優として、たくさんのスタッフさんを代表して話さなくてはならない緊張で、昨夜は眠れませんでした。たくさんの方に足を運んでいただいて、うれしかったですし、感謝しています。ありがとうございました」

【水橋】「『まどか☆マギカ』のイベントに参加していつも思うのは、従来とは違うお客様の層が増えているということ。今日もそういう感じがしました」

――違う客層というのは？

【水橋】「ある『まどか☆マギカ』のイベントで、お客さんの反応がほかの作品の時とだいぶ違っていたので、もしかしてと思い、『アニメイベントが初めての人』と聞いてみたら、8割ちかい人が手を挙げたことがありました。リピーターが多いアニメ業界の中で、新規の方がこんなにもイベントに集まってくれるなんて、と驚いたことを覚えています。『まどか☆マギカ』が好きで、初めてイベントにまで足を運んでくれた、その一歩を踏み出す熱量を思うと、この作品に参加できて本当によかったと思っています」

――まさに、“まどか☆マギカ”現象ですね。ほかの皆さんも改めて、この作品について思うことは？

【斎藤】「思いがけない時と場所、たまたま入った表参道のカフェで隣の席のカップルが『まどか☆マギカ』の話をしていた…なんてことが、実際にあって。本当に大ヒットした作品は、普段はあまりアニメの話が出ないと思われる場所や人たちの間でも話題になる。それを業界用語では『神の声』というらしいのですが、そういう評判が私の耳にも入ってきました」

【野中】「私はアメリカの『オタコン』というイベントに参加させていただいたことがあって、日本だけでなく、世界中に『まどか☆マギカ』ファンが増殖しているところを目の当たりにしました。もはや自分では計り知れないところにまで、この作品は行ってしまったんだと思いました」

【加藤】「まさかここまで多くの人に愛される作品になるとは、想像をはるかに超えてしまっている現状にいまだにびっくりしています。私にとって、新しい未知の感覚を与えてくれた作品。特にキュゥべえは関連商品をはじめ、いろいろなところで目にするようになりました。キュゥべえがタレントで、私は付き人かマネージャーのようなすごく不思議な感覚さえあります（笑）。これからますます大きくなっていくのかなと思うと、私も頑張らないといけないなと思います」

【悠木】「私にとってはいろいろな考え方が変わるきっかけとなった、ターニングポイントの作品です。世界が、私の人生が変わりました（笑）。同時に、作品とは皆さんの心の中で成長していくということを改めて知り、またその責任を負う意味を考えるようになりました」