女優の吉高由里子が主演する来年3月31日スタートの平成26年度前期連続テレビ小説『花子とアン』の出演者が18日発表された。吉高は「私は礼儀ができるほうでもないし、いい子と言われるほうでもないんで、最初にごめんなさい」と居並ぶ共演者に頭を下げ、「時間と体力と気持ちが許される限り、人間くさくぶつかり合って、心にいいシミと匂いを残せていける機会になればと思います。尽力してやらせていただきます」と吉高節全開で意気込みを語った。

【写真】その他の写真を見る

　父・吉平役に伊原剛志、母・ふじ役に室井滋、祖父・周造役に石橋蓮司、兄・吉太郎役に賀来賢人、妹・かよ役に黒木華、妹・もも役に土屋太鳳、花子を想い続ける幼なじみ・朝市役に窪田正孝、朝市の母・リン役に松本明子、地主の徳丸甚之介役にカンニング竹山、東京の修和女学校の寮母・茂木のり子役に浅田美代子、英語教師・富山タキ役にともさかりえ、夫となる村岡英治役に鈴木亮平、同級生・醍醐亜矢子役に高梨臨（きょうは欠席）、花子の生涯の友となる葉山蓮子役に仲間由紀恵を起用。

　伊原や竹山が「朝の顔に向いていいないんじゃないか」と発言したのを聞いて、吉高は「勇気づけられた」と反応し、「数ヶ月後には僕らが朝の顔さと堂々と言えるようになっていたらいいなと思います」と呼びかけると、登壇者の視線が吉高に集まりにわかに一体感が生まれているようだった。

　連続テレビ小説第90作となる来春の朝ドラは、モンゴメリーの『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子の孫にあたる村岡恵理氏が出版した『アンのゆりかご　村岡花子の生涯』を原案とした、明治・大正・昭和を生きた花子さんの波乱万丈の半生記。吉高は欧米文学と出会う10代の女学生から、戦争中、危険をかえりみず翻訳を続けた『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』が『赤毛のアン』として結実する50代までを演じる。