歌舞伎俳優の市川染五郎(40)が、NHK・BSプレミアムでの主演ドラマ『妻は、くノ一』(毎週金曜 後8:00)の第5回(5月3日放送、全8回)で、長男・松本金太郎(8)と共演することが6日、わかった。歌舞伎の舞台では、2009年6月の金太郎の初舞台「門出祝寿連獅子」以来、何度も共演しているが、映像作品での親子共演は初めてとなる。
35年前、染五郎もまた、5歳の時に本名の藤間照薫で父・幸四郎(当時は6代目染五郎)が主演した同局の大河ドラマ『黄金の日日』で映像デビュー。今回のキャスティングについて、海辺潔エグゼクティブ・プロデューサーは「かつて染五郎さんがお父上と共演されたように、金太郎くんとの親子共演をぜひお願いしたいと思いました」と説明する。
『妻は、くノ一』は、風野真知雄氏の同名小説(角川文庫)が原作。時代は江戸後期。名君の誉れ高い元藩主・松浦静山を擁し、開国を企てる「平戸」と、お庭番を駆使してその行動を捜査する「幕府」。二つの巨大勢力のせめぎ合いを背景に、風采の上がらない天文マニアの平戸藩士・彦馬(染五郎)と、幕府のお庭番として静山を偵察する美人くノ一の織江(瀧本美織)の偽りから始まった“夫婦”の愛の行方を描く。
新婚わずか1ヶ月で突然、姿を消した織江を探し、江戸へやって来た彦馬は、探す足がかりに寺子屋の師範となる。金太郎が演じるのは、その寺子屋の教え子の一人、藤松。一両小判を十五文で客に買わせて川に投げさせていた男のもとで、寒空の下、川に潜って小判を拾い、日銭を稼いでいた。ケガで働けなくなった父のためと言う藤松をふびんに思った彦馬は代わりの商売を必死に考える。
今回の染五郎と金太郎の役回りは親子の関係ではないが、寺子屋の師範として、教え子のために奮闘する姿が見どころ。海辺EPは「他の教え子たちと同じようにわが子に接する染五郎さんの姿を通して、親から子へと継がれる芸の厳しさ、そして子どものために奮闘する父親の温かさを感じていただければ」とアピールした。
演出の服部大二監督は「最初に松本金太郎くんに会ったとき、一番印象的だったのは、染五郎さんによく似た眼の輝きでした。初めての映像作品で不安でいっぱいなはずなのに、その眼には高麗屋の血を引く役者としての覚悟が感じられました」と太鼓判。撮影は昨年12月、極寒の京都で行われたが、雪が降っても一言も文句を言わず、裸になってもじっと歯を食い縛り、芝居に集中していたという。撮影現場で代々受け継がれてきた役者根性を若くして見せつけた金太郎の熱演に注目が集まりそうだ。
35年前、染五郎もまた、5歳の時に本名の藤間照薫で父・幸四郎(当時は6代目染五郎)が主演した同局の大河ドラマ『黄金の日日』で映像デビュー。今回のキャスティングについて、海辺潔エグゼクティブ・プロデューサーは「かつて染五郎さんがお父上と共演されたように、金太郎くんとの親子共演をぜひお願いしたいと思いました」と説明する。
『妻は、くノ一』は、風野真知雄氏の同名小説(角川文庫)が原作。時代は江戸後期。名君の誉れ高い元藩主・松浦静山を擁し、開国を企てる「平戸」と、お庭番を駆使してその行動を捜査する「幕府」。二つの巨大勢力のせめぎ合いを背景に、風采の上がらない天文マニアの平戸藩士・彦馬(染五郎)と、幕府のお庭番として静山を偵察する美人くノ一の織江(瀧本美織)の偽りから始まった“夫婦”の愛の行方を描く。
新婚わずか1ヶ月で突然、姿を消した織江を探し、江戸へやって来た彦馬は、探す足がかりに寺子屋の師範となる。金太郎が演じるのは、その寺子屋の教え子の一人、藤松。一両小判を十五文で客に買わせて川に投げさせていた男のもとで、寒空の下、川に潜って小判を拾い、日銭を稼いでいた。ケガで働けなくなった父のためと言う藤松をふびんに思った彦馬は代わりの商売を必死に考える。
今回の染五郎と金太郎の役回りは親子の関係ではないが、寺子屋の師範として、教え子のために奮闘する姿が見どころ。海辺EPは「他の教え子たちと同じようにわが子に接する染五郎さんの姿を通して、親から子へと継がれる芸の厳しさ、そして子どものために奮闘する父親の温かさを感じていただければ」とアピールした。
演出の服部大二監督は「最初に松本金太郎くんに会ったとき、一番印象的だったのは、染五郎さんによく似た眼の輝きでした。初めての映像作品で不安でいっぱいなはずなのに、その眼には高麗屋の血を引く役者としての覚悟が感じられました」と太鼓判。撮影は昨年12月、極寒の京都で行われたが、雪が降っても一言も文句を言わず、裸になってもじっと歯を食い縛り、芝居に集中していたという。撮影現場で代々受け継がれてきた役者根性を若くして見せつけた金太郎の熱演に注目が集まりそうだ。
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2013/04/07