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入手困難なCDを販売〜参加社・販路の拡大で売上伸長「MEG-CD」

 廃盤CDや生産中止作品など、入手困難なCDを店頭で製造・販売できるシステム「MEG-C」が、09年6月のサービス開始から約3年半を経て、参加レコードメーカー、タイトル数を大幅に伸ばしている。加えて、全国に約6300店を展開しているコンビニ・サークルKサンクスでの取り扱いも開始。ユーザーからの認知も徐々に高まっている。

 廃盤、生産中止になった作品を、店頭でCD製造・提供することができるオンデマンドCDサービス「MEG-CD」が、09年6月のスタートから約3年半を経て、参加レコードメーカー、タイトル数を続々と増やしている。同サービスを展開するミュージックグリッド 代表取締役の境弘邦氏は、「在庫を確保することが困難になったレコード店が次々と閉店に追い込まれていくなかで、何とかこの悪い流れを止められないだろうかと考え、立ち上げました。おかげさまで関連企業や団体の皆様からご理解・ご協力をいただき、ようやく軌道に乗り始めました」と話す。

 当初は演歌・歌謡曲系を中心に4社だった契約も、ユニバーサルミュージック、エイベックス・エンタテインメント、EMIミュージック・ジャパンなど約16社に拡大。ジャズやオリジナル企画CD等に加えて、アルバムの取り扱いも開始したことで、利用者の幅が広がっている。

「需要があるとすれば演歌・歌謡曲だろうと、美空ひばり、石原裕次郎など往年の名曲のシングルを揃えるところから始めたのですが、フォークやニューミュージックのファンにもMEGの存在が浸透しています。アルバムも好評で、特にLP盤の終了間際の作品は生産数が少なかった上にCD化されていない作品も多く、需要が高い。大ヒットしたものよりも隠れたヒットものが売れていて、ファンの方がTwitterなどで拡散させてくれているようです。新たなカタログマーケットの掘り起こしの手助けができるのではないかとも考えています」

■年内には約5000までタイトルを拡充

 昨年9月からは全国に約6300店を展開するコンビニ大手・サークルK サンクス(通販)、12月よりタワーレコード(ECサイトのみ)がそれぞれ取り扱いを開始。タイトル数も
約3000タイトルとなり、月間100〜200のペースで増え続けている。

「コンビニでの販売はまだ課題も多いのですが、利便性が高まってくれば大きく変わっていくと思います。タイトル数は、今年の終わりには約5000まで増える予定です。ただ、全てのお客様のニーズに応えるためには、必ずやらなければいけない作品が10万タイトルくらいあります。大量プレスはできなくてもロングテールが期待できる作品を掘り起こして積み上げていきたいですね」

 売れ筋の新譜や近年のヒット作等の出荷数が見込めるタイトルは通常のCDパッケージで、ニーズはあるものの1作品単位の売上が高くないためパッケージとして常に在庫できないようなロングテール商品はMEG-CDで。将来的にはこうした構図が理想形となる。

「プレスとMEG-CDを両立させることでお店を盛り上げていきたい。今後はインディーズの新譜の取り扱いや、もしかしたら00年代など最近の作品にも可能性があるかもしれません。レコードメーカーさんができることはもちろんレコードメーカーさんがやりますが、レコードメーカーさんができない部分をMEG-CDでフォローしていきたいと考えています。まだまだこれからですね」

 同社は今後もパッケージ業界の活性化を目指し、こつこつとサービスの拡充を図っていく。その動向に引き続き注目したい。(オリジナル コンフィデンスより)



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