今年7月に上方落語の大名跡を襲名した桂文枝が7日(日本時間8 日午前4 時)、フランス・パリ日本文化会館で襲名記念公演を行った。初のヨーロッパ公演初日は開演3時間前からキャンセル待ちのチケットを求めて約30人が列をつくるなど注目度の高さがうかがえ、272席の会場は6 割日本人、4 割がフランス人で埋め尽くされた。 冒頭の口上では「ボンソワール(こんばんは)、いらっしゃぁい!」と独特の口調で切り出して笑いを誘い、「メダムエムッシュ、ジュ マペル 文枝。ジュビアン ドゥジャポン ドゥ大阪。メルシーボク」(レディース&ジェントルマン、私の名前は文枝です。日本の大阪から来ました。ありがとうございます)とフランス語であいさつ。「これが精一杯です」と続け、さらに会場を沸かせた。
2012/12/08