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藤原竜也に共演者が“イラッ” 映画『藁の楯』緊迫の撮影現場

 俳優・大沢たかお松嶋菜々子が6年ぶりに共演し、凶悪犯の護送警護にあたる映画『藁の楯 わらのたて』(2013年GW公開)の撮影が三重県・四日市港で行われ、出演者とメガホンを執る三池崇史監督、プロデューサー・北島直明氏(日本テレビ)がそれぞれ取材に応じた。

張り詰めた空気のなか撮影が進む映画『藁の楯 わらのたて』(左から)大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、岸谷五朗/(C)木内一裕/講談社 (C)2013映画「藁の楯」製作委員会

張り詰めた空気のなか撮影が進む映画『藁の楯 わらのたて』(左から)大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、岸谷五朗/(C)木内一裕/講談社 (C)2013映画「藁の楯」製作委員会

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 港に停められた重厚な存在感を放つ全長10.4メートルの護送車両内では、護送に関する内部情報が漏れているという緊迫したシーンを撮影。護衛役となる大沢、松嶋と警察官の伊武雅刀岸谷五朗、そして被害者遺族に10億円の懸賞金が掛けられた連続暴行犯役・藤原竜也が乗り込むと、車内には異様な緊張感が漂う。

 同作は漫画『ビー・バップ・ハイスクール』の作者きうちかずひろが、小説家・木内一裕としてデビューした処女作。もとは木内自らメガホンをと考えていたこだわりの一作だっただけに、三池監督は「僕が撮って良かったと思ってもらわなきゃいけない」と重圧を担う。

 映画化にあたり犯人・清丸をより“人間の屑”として際立たせた今回。木内氏からは「変えすぎでは?」といさめる声もあがったというが、藤原が演じることで納得したという。「レクター博士(映画『羊たちの沈黙』)を超えるほどの凶悪犯を完成させたい。三池版“清丸”の誕生に期待を寄せている」と、北島プロデューサーは語る。

 人を食ったような態度と理解しがたい精神構造で、警護の5人をイライラさせる清丸(藤原)。撮影が進む中、松嶋は「本当にすごくイラっとさせられる感じですよ」と藤原に笑いかけ、「SPとしてすごく近くにいる分、いつでも殴れるし、手が出せる。でも、SPとして任務に就いているのでグッとこらえつつです」と続ける。松嶋の言葉に同感した表情を見せた大沢も「(登場人物は)いろんなものを胸に収めながら仕事に就いている」と真摯に明かした。

 懸賞金目当てに襲い掛かるキャストについては明かされていないが、三池作品の常連者が顔をそろえるとあって、藤原は「本当に怖かったです」と振り返った。

 三池監督といえば、現在公開中の『悪の教典』をはじめ、残酷な暴力描写でも注目を集める監督の一人。それでも、今回は“動く壁”として人を警護するSPが持つ正義感と、人間なら誰しも抱える葛藤や本性を描く。「動きたくても動けない、感情の揺れをどう動かしていくのか。心のざわめきを出していくことが楽しい」と手応えを口にし、「悲惨だけど生きている。観ている人が“生きること”に希望を持ってもらえば」と意欲的に語った。

 同作は元SPの監修のもとリアルさを徹底追及。名古屋市の一般道路を全面封鎖、エキストラ1400人を投入したほか、日本国内にとどまらず台湾でもロケを敢行した。映画『藁の楯 わらのたて』は来年4月26日公開。

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  • 張り詰めた空気のなか撮影が進む映画『藁の楯 わらのたて』(左から)大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、岸谷五朗/(C)木内一裕/講談社 (C)2013映画「藁の楯」製作委員会
  • 真剣な表情で打ち合わせを進める(左から)三池崇史監督、大沢たかお
  • 映画『藁の楯』ティザービジュアル
  • 張り詰めた空気のなか撮影が進む映画『藁の楯 わらのたて』(左から)大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也/(C)木内一裕/講談社 (C)2013映画「藁の楯」製作委員会

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