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福山雅治流「美しい人生」

 通算29枚目のシングル「Beautiful life/GAME」(10日発売)をリリースした歌手で俳優の福山雅治が『ORICON STYLE』の取材に応じ、自身が考える「美しい人生」「女性」についてじっくり語った。

自身が考える「美しい人生」を語った福山雅治(写真/草刈雅之)

自身が考える「美しい人生」を語った福山雅治(写真/草刈雅之)

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 日本の女性の美しさをテーマにし、「美しいあなた」のフレーズが印象的な「Beautiful life」。楽曲制作にあたって、日本女性特有の美しさについて考えたという福山は「相手の気持ちをまず受け止めて、そこから自分なりに解釈し、相手が望んでいるものを返そうとする。要はさまざまなものを受け止められる人が日本女性には比較的多いんじゃないかな」と切り出した。

 その女性像として真っ先に浮かんだというのが、戦時中に農業をやりながら女手一つで子どもを育てあげた自身の祖母。「受け入れ、受け止める日本女性特有の強さや生き様」を「美しさ」とし、「そういう人のそばにいるのが美しい人生といえるかな」という思いからタイトルをつけた。

 日々の暮らしに置き換えても「一切ネガティブなことがない状態を“幸せ”かと言ったらそれは大間違い」とキッパリ。「良いこともあるけれど悲しみや苦しみと共存していくことが人生であり、それを踏まえた上で喜びや楽しみを分かちえる人がいる。それが“ビューティフルライフ”なんじゃないかな」と福山流人生観を語る。

■「愛してる」と直接言ったら歌う必要がなくなる

 「Beautiful life」で「美しいあなた」といると「人生は美しい」と思えると歌う一方、今夏、五輪テーマ曲に起用された「GAME」では孤独な戦いを歌った。

 「“孤独”に関していえば、実は『Beautiful life』でも『家族になろうよ』でも、人と人はつながっていてもすべて共有しあえるわけじゃないという意味を含んでいるんです。僕は基本的に、人と人はすべて完璧に分かり合えないだろう、というところから入っていくほうで。人を信じていないわけじゃなく、過信、妄信するほうが逆に関係を悪くするんじゃないかなと。いい意味で、距離を保ちながら人と接するほうが健全なんじゃないかと思っているんです」

 艶っぽい声に聞き入っていると一転、「だから“わかりあっているよね、僕たち”みたいなことを安易に女性に言う男性は僕、嫌いです」といたずらっぽくニッコリ。「そういう男性は多分、今まで出会った女性すべてに甘い言葉を言っていますからね。でも、女性は熱い言葉や甘い言葉に弱い。やっぱそっちにいくんだなって、何度も見たし何度も経験しました」とウィットに富んだトークで場を和ませる。

 自身は甘い言葉を…「言わないです(笑)」と即答。「かつて僕も言ったほうがいいのかなと思って、『愛してる』とか言ってみたことはあるんです。でも口にした瞬間、何か違うなと。何か違和感があったので、今は歌でしか言いません。直接言うようになったら歌う必要がなくなりますから」としみじみ。「そういう男性はみんなに言ってるって、女性はわかったほうがいいと思います」と再度念を押し、白い歯を見せた。

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