『踊る大捜査線』シリーズを手掛けてきた君塚良一氏が監督・脚本を務め、亀山千広氏が製作を担当する映画『遺体 〜明日への十日間〜』がこのほど完成した。同作は、東日本大震災時に設置された「遺体安置所」を舞台に描き、福島県出身の西田敏行が主演を努める。安置所の世話役の西田は「亡くなられた方々の尊厳を生きている方々が守ろうとする想いを表現したつもりです」と、参加スタッフや出演者の思いを代弁した。 ノンフィクション作家・ 石井光太のルポルタージュ『遺体 震災、津波の果てに』を原作とする同作は、岩手県釜石市の遺体安置所を舞台に、人としての尊厳を守りながら遺体に接し、その家族とも向き合った男の物語。西田は、定年前に葬祭関連の仕事をしていたことから遺体安置所の世話役を自ら希望し、ボランティアスタッフとして混乱と動揺が交差する現場の人々を統率していく主人公・相葉を演じる。
2012/08/07