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NSC伝説の1期生・前田政二インタビュー(上) ダウンタウンらとの青春…映画化なるか

 放送作家で吉本芸能総合学院(通称NSC)の大阪校と東京校で講師を務める元漫才コンビ、銀次・政二の前田政二(47)がこのほど、NSC1期生時代の波瀾万丈の日々を綴った『ノーブランド』を上梓した。NSC黎明期に苦楽を共にした同期のダウンタウン、トミーズ、ハイヒールらとの輝かしい青春の日々。今も続く友情…芸人の夢を若手に託しつつ、さらなる夢に向けて動き出す。

ダウンタウン、トミーズ、ハイヒールらとの青春の日々を綴った『ノーブランド』を上梓した、よしもとNSC1期生・前田政二 (C)ORICON DD inc.

ダウンタウン、トミーズ、ハイヒールらとの青春の日々を綴った『ノーブランド』を上梓した、よしもとNSC1期生・前田政二 (C)ORICON DD inc.

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◆1期生メンバーの中心にいた前田政二

 NSCがお笑い界に与えたもっとも大きな影響は「弟子にならなくても芸人になれる道を切り拓いた」こと。それまでのお笑い界では通常、大物芸人の弟子になり、数年の下積みを経てやっと舞台に立てるという不文律があった。それに危機感を抱いた吉本の上層部が、もっと門戸を開いて才能ある若者を発掘するために設立したのがNSCだった。

 今年30周年を迎えたNSCが誕生した1982年、第1期生として入学し、会社の期待も背負って将来を嘱望されたのが今も活躍するダウンタウン、トミーズ、ハイヒールともう一組、結成からわずか1年8ヶ月で解散してしまった銀次・政二だった。前田はダウンタウンにも負けず劣らずの実力・人気を持ち、同期からの信頼が最も厚かった。「実は4年前にも銀次を除くこのメンバーで集まってるんです」。今も昔も4組の中心となり、それをまとめる役回りは前田だ。

 在学から1年経たぬ間に関西の主要お笑いコンテストで優勝し舞台出演、テレビ出演と着実にレベルアップしていった彼らはまさにお笑い界の異端児といえる。「僕はNSCがなくても明石家さんまさんか誰かの弟子になろうと思っていたけど、ダウンタウンやハイヒールは誰かの弟子になってまで芸人になろうとは思ってなかった」と笑う。そもそも「ダウンタウンの登場自体が事件でしたから」。その後の活躍は説明不要だろう。

◆「あの頃」を残す責任感…映画化構想

 本作で描かれた“数々の事件”は、笑いの神様が常に彼らの背後で待機しているとしか思えないようなものばかり。珠玉のエピソードはここでは割愛するが「たった1年8ヶ月でしたけど、僕らほど濃いNSC生活を送った芸人はいないと断言できますね」。今でも当時の様子は語り草となり、若手からもよく質問される。「あの4組の中で僕だけスタッフで、しかも放送作家という立場。あの時があって今のNSC、若手があるんだよということを残さないといけないと思ったんです」。お笑いを志す若者たちのためにも筆をとることを決めた。

 書き始めると「いつか映画化にならないかな」と次々と映像が浮かんできた。というより実際に「映像化を意識して書いた」。4年前の1期生の同窓会でも構想は広がり、「ダウンタウンたちともそういう話をしていて、何かしら巻き込んで作りたい」。彼らも乗り気で「特に浜ちゃん(浜田雅功)も関わりたいと言ってくれてるんです」。映画といえば近年は松本人志が監督業に注力しているが…「あ、それはないです。松ちゃんの作る世界観は全く別のもの。それを壊すわけにはいかない。でも何かしら協力はしてくれると思いますよ」。(続く)

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  • ダウンタウン、トミーズ、ハイヒールらとの青春の日々を綴った『ノーブランド』を上梓した、よしもとNSC1期生・前田政二 (C)ORICON DD inc.
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