今年5月発売のシングル「眠り姫」では最高4位、初動3.7万枚(累積5.5万枚)を記録。7月18日にリリースしたメジャー1stアルバム『ENTERTAINMENT』は、7/30付アルバムランキングで2位に初登場するなど、人気が急伸している4人組バンド、SEKAI NO OWARI。特に10代・20代からの支持は絶大で、ライブでは制服姿の若者も多数見かける。メジャーわずか2年目で一躍若手バンドシーンのトップに躍り出た彼らが支持を受ける理由とは。
東京・大田区にライブハウス「club EARTH」をゼロから手作りするなど、自らの手で発信する場を作り、“DIY精神”溢れる活動を行うなかで、世に知られるきっかけとなったのが、TOKYO FM系列で放送されている『SCHOOL OF LOCK!』だ。
「約3年前にclub EARTHでライブを観て衝撃を受け、いきなり全国ネットの番組で楽曲を流すことにしたんです。当時はまだ無名に近かったんですが、リスナーから大きな反響がありました。彼らの物語や楽曲の世界観もバンド好きなティーンに刺さったと思います」(エフエム東京編成制作局 局次長 森田太氏)
昨年、「第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」を手掛けたり、現在、『SCHOOL 〜』のレギュラーを務めたりするなかで、今年1月から“ラジオが好き過ぎて”Podcastの配信を開始。彼らとラジオは切っても切り離せない関係となっている。
■手作り感が生み出す独特の世界観
こうした活動のなかで見えてくるのが、活動の細部まで感じるセルフプロデュース力の高さ。音楽も同様で、“生と死”“希望と絶望”“戦争と平和”といった対極のテーマを、重苦しく感じさせずに表現する。
「ボーカル・深瀬くんの歌声の力は大きい。“希望と絶望”といった事柄を、憂うように歌う。その声は“嘘じゃない”というか、言葉の説得力が増すんです」(森田氏)
ハードではあるが、どこかファンタジックな詞や美しいメロディー、ポップな音色。そこにミュージックビデオやライブにおけるエンタテインメント性の高い演出が加わることで生まれる、リアルとファンタジーが融合したような独特の世界観が、若い音楽リスナーを惹きつけている理由のひとつと言えよう。
こうして堅実にファンを増やし、バンドとしての世界観を作り上げてきたなかで、「眠り姫」ではゴールデンタイムの音楽番組出演が功を奏し、グレー層にも訴求。さらに大阪、東京でフリーライブを行ったことも売上を後押しした。タワーレコード新宿店・高橋惇氏によると「特に『Mステ』出演の反響は高く、限定DVDは即完、週末は店頭も品薄状態でした。発売後、「DVD付はまだありますか?」という問い合わせも多かったですね」といい、これまでより少し年齢が高い客も増えたという。
好調な滑り出しとなった最新アルバムを引っ提げ、7月よりホールツアー、来年1月よりアリーナツアーも予定されている。リアルとファンタジーが生み出す“エンタテインメント”で人気を伸ばす彼らがバンドシーンの起爆剤となるか、注目だ。
東京・大田区にライブハウス「club EARTH」をゼロから手作りするなど、自らの手で発信する場を作り、“DIY精神”溢れる活動を行うなかで、世に知られるきっかけとなったのが、TOKYO FM系列で放送されている『SCHOOL OF LOCK!』だ。
「約3年前にclub EARTHでライブを観て衝撃を受け、いきなり全国ネットの番組で楽曲を流すことにしたんです。当時はまだ無名に近かったんですが、リスナーから大きな反響がありました。彼らの物語や楽曲の世界観もバンド好きなティーンに刺さったと思います」(エフエム東京編成制作局 局次長 森田太氏)
昨年、「第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」を手掛けたり、現在、『SCHOOL 〜』のレギュラーを務めたりするなかで、今年1月から“ラジオが好き過ぎて”Podcastの配信を開始。彼らとラジオは切っても切り離せない関係となっている。
■手作り感が生み出す独特の世界観
こうした活動のなかで見えてくるのが、活動の細部まで感じるセルフプロデュース力の高さ。音楽も同様で、“生と死”“希望と絶望”“戦争と平和”といった対極のテーマを、重苦しく感じさせずに表現する。
「ボーカル・深瀬くんの歌声の力は大きい。“希望と絶望”といった事柄を、憂うように歌う。その声は“嘘じゃない”というか、言葉の説得力が増すんです」(森田氏)
ハードではあるが、どこかファンタジックな詞や美しいメロディー、ポップな音色。そこにミュージックビデオやライブにおけるエンタテインメント性の高い演出が加わることで生まれる、リアルとファンタジーが融合したような独特の世界観が、若い音楽リスナーを惹きつけている理由のひとつと言えよう。
こうして堅実にファンを増やし、バンドとしての世界観を作り上げてきたなかで、「眠り姫」ではゴールデンタイムの音楽番組出演が功を奏し、グレー層にも訴求。さらに大阪、東京でフリーライブを行ったことも売上を後押しした。タワーレコード新宿店・高橋惇氏によると「特に『Mステ』出演の反響は高く、限定DVDは即完、週末は店頭も品薄状態でした。発売後、「DVD付はまだありますか?」という問い合わせも多かったですね」といい、これまでより少し年齢が高い客も増えたという。
好調な滑り出しとなった最新アルバムを引っ提げ、7月よりホールツアー、来年1月よりアリーナツアーも予定されている。リアルとファンタジーが生み出す“エンタテインメント”で人気を伸ばす彼らがバンドシーンの起爆剤となるか、注目だ。
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2012/07/29