芥川賞作家の西村賢太氏が、9日に都内で行われた歌手・稲垣潤一の最新カバーアルバム『ある恋の物語 My Standard Collection』(13日発売)の発売記念トークイベントに参加した。自身の作品に稲垣の楽曲を登場させるなど30年来の“稲垣ファン”だという西村氏は、念願の初対面に頬を緩ませながらも「僕の小説は女性から反感を買いやすいんですが、そんなやつが稲垣さんのファンでいて申し訳ない」と恐縮しきりだった。 稲垣のデビューシングル「雨のリグレット」(1982年)をテレビで聴いて衝撃を受け、4thシングル「エスケイプ」(83年)で本格的なファンになったという西村氏。執筆中には必ず稲垣を聴くといい「とにかく声が心地いい。新譜も既に擦り切れるほど聴きました」と熱弁をふるいながら「僕のようなゴキブリのような男から、女性まで幅広いファンがいるというのも稲垣さんの魅力。これからもファンでいさせてください」と頭を下げ、笑いを誘った。

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  • 大ファンの稲垣潤一(左)を前に頬が緩みっぱなしの芥川賞作家・西村賢太氏 (C)ORICON DD inc.
  • 感激の面持ちで花束を贈呈 (C)ORICON DD inc.
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