長く国内の映画興行をけん引してきたスタジオジブリ。一方で近年は10年公開の『借りぐらしのアリエッティ』を手がけた米林宏昌監督など、ジブリの未来を担う存在にも注目が集まっている。昨年公開された『コクリコ坂から』を手がけた宮崎吾朗監督もその1人。父・宮崎駿やスタジオジブリのイメージからの解放を目指し、吾朗氏の模索は続く。 興行収入44.6億円(観客動員355万人)を記録し、11年の日本映画興行ランキングの首位となった『コクリコ坂から』が6月20日にDVD・BD化される。昭和38年の高校生の初恋を描き、昭和という時代を前面に押し出すなど、スタジオジブリの作品としては異色の仕上がりで、2作目の監督作となった宮崎吾朗氏の“個性”が焼きつけられている。
2012/05/26