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満島ひかり、役者としての新境地明かす

 女優の満島ひかりが13日、東京・NHK放送センターで主演したドキュメンタリードラマ『開拓者たち』(4月3日スタート、全6回 毎週火曜 後10:00〜10:48 総合)の完成試写会に出席し、同作にまつわる思いを語った。「心境は日々変化するものだが…」と前置きした上で、「この作品に関わって、役者ってどういう職業なんだろうって、毎日、自問自答していました。以前はちょっとひねくれて構えていたところもあったけど、最近はしっかりと役者やっていこうと思えるようになった」と真摯に語った。

満島ひかり (C)ORICON DD inc.

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 同ドラマは、今年1月にBSプレミアムで放送(連続4回)され、視聴者からの要望に応えて、総合テレビで未公開映像も加えて再編集したものが放送されることになった(連続6回)。戦前、旧満州(中国東北地方)へわたり、過酷な逃避行と避難生活を体験した末に帰国、戦後の日本で新たな農地の開拓にたくましく挑んだ人たちの壮大な物語。当事者に取材したドキュメンタリーと、その証言に基づいた物語を見せるドラマの2本柱で構成する。

 満島は、ドラマ部分で大陸の花嫁として旧満州にわたった、いつも前向きな長女・ハツを演じただけでなく、栃木県の那須に入植した開拓団の当事者にも話を聞いた。「何か残酷なことをしているような気持ちになった。カメラの前で語ってくれた心の底からの気持ちは、ちゃんと映るんだろうか。直に話を聞くと伝わってくるものがたくさんあって、それが視聴者にも伝わるのか、曲がって伝わらないかということを考えさせられました」。

 これまでの出演作品にはない経験に葛藤しつつ、「話を聞いただけでわかったつもりになってはいけない。でも、当事者の気持ちを汲み取れる人でありたいと思った。実際に経験した人の思いを少しでもすくい上げて、映し出せれば」と作品に取り組んだという。

 満島は「一生懸命、当時のことを話してくれた人々が、私の目を見て話してくれたことで、私の目を通してしか伝わらない情報もあると気づいた。それが役者の仕事でもあるんだと強く思いました」と自らの気づきと向き合い、「チャンネルを変えれば見られるテレビドラマで、初めての主演だった大きな作品だった」と振り返っていた。

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  • 満島ひかり (C)ORICON DD inc.
  • 会見の様子 (C)ORICON DD inc.

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