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SMAP・木村拓哉、震災の風化に危機感「もっと報じるべきことがある」

 人気グループ・SMAP木村拓哉が8日、東京・メルパルクホールで行われた東日本大震災復興支援財団の活動報告会に出席した。同財団の発起人のメンバーでもあるSMAPを代表して登壇した木村は「普段はテレビという媒体で活動させていただくことが多いんですが」と前置きし、「あと数日で震災から一年を迎えるなかで、もっと報じるべきことがあるんじゃないかなって。でもそれは、きっと観る人と作る人の需要と供給があって、そういう内容になると思うんですが」と、風化しつつある現状に危機感を募らせた。また、「支援をする行動も大切だけど、起こった事態を忘れないことも大きくある」と唇を噛み締め、「自分ができる活動を探しながら、今後も支援を続けていきたい」と力強く誓った。

 この一年で何度も被災地を慰問している木村は「やらないよりやったほうがいい。自分の目で現場を見て、現地にいる人と会話することによって感じることは絶対ある」と振り返り、「自分自身の今までの考え方にあった“当たり前”や“普通”に対する言葉が、どれだけすごいかということを思った」と吐露。「まだ一年しか経っていないので、どうしても被災地・被災者という言葉が用いられてしまうんですが、できるだけ早く復興して“復興者”と、僕らが表現できる状況になればと強く思います」と語った。

 さらに、SMAPとしてのこれまでの活動も説明し「支援のモチベーションに繋がるのならと、スタッフと合意の上で『SMAP×SMAP』では毎回義援金の告知もしているし、絶対になくさないで継続する気持ちです」と明かした。メンバーそれぞれが異なる形で支援に携わっている現状には「僕らは集まっちゃうと他人任せになりがちなチームなんですが、一人になった時の力はものすごくある」といい、「SMAPとしてのパフォーマンスも、微力ですが少しでも笑顔になったり、明日への活力になってくれれば」とメッセージを送った。

 この日は震災発生から一年を迎えるにあたり、昨年6月14日に設立された同財団の活動と今後の支援事業の方向性を、会長でもあるソフトバンクの孫正義氏が報告。震災を風化させないよう新たに立ち上げるプロジェクト『空の下の芋煮会』を発表した孫氏は「まだまだ我々がやれていることは少ないし、被災地の皆さんのお役に立てると思い込みでやってることも多い。実際に現地で困ってることを聞いて、一緒に何かを考えていくことが大切なんじゃないかと思います」と、今後も長期的に支援を継続していくことを明かした。

 また、発起人の一人である王貞治氏からのビデオメッセージが放映され、王氏は「記憶というのは薄れがちになりますが、あの強烈な揺れと水の流れは一生忘れることができないと思います。復興支援は、我々が生きている間、ずっと取り組んでいくべきなので、心と思いを一つにして、少しずつ前に進んでいければ」とコメントした。

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