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ORICON STYLEは8日、中高生、専門・大学生を対象に調査した『2012年 卒業ソングランキング』の結果を発表した。昨年5連覇を達成し殿堂入りしたレミオロメンの【3月9日】にかわり、今回首位となったのは、埼玉県の中学校教員が手掛けた合唱曲【旅立ちの日に】。「クラスメイトと涙を流しながら歌った思い入れのある曲です」(三重県/専門・大学生/女性)と学生時代を思い起こさせる名曲として圧倒的な支持を得た。なお同ランキングにおける合唱曲の首位は初となる。
1991年に埼玉県・秩父市立影森中学校で誕生した【旅立ちの日に】は、卒業生を送る会で“世界に一つしかない歌を生徒に贈りたい”という思いを胸に当時の校長・小嶋登氏が自ら作詞を手掛けたとあって、「卒業していく者の思いを代弁してくれているようでとても良い」(埼玉県/専門・大学生/女性)と多くの人が共感。エンディングに向かって力強さを増していくメロディも印象的で、「心に迫るような旋律がすごく感動的です」(栃木県/専門・大学生/男性)と“泣ける卒業ソング”として評価が高かった。
2位には、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲(2009年度・中学校の部)に起用され、授業などで歌ったこともあるという人が多かった、いきものがかりの【YELL】が登場。歌詞とメロディーラインの美しさ、ボーカル・吉岡聖恵の伸びやかな歌声が相まって「切なくもなるけど、前向きな気持ちにさせてくれて大好きです」(東京都/専門・大学生/女性)、「聴いていると目標に向かって頑張ろう! とやる気が出てくる」(沖縄県/中・高校生/男性)と、曲のタイトルでもある“エール”をこの曲からもらっているという意見が目立った。
3位にランクインしたのは、コブクロの代表曲でもある【桜】。旅立ちの季節にリンクする歌詞や温かみのあるメロディはもちろん、2人の絶妙なハーモニーが胸を打ち、「出会いと別れにピッタリの名曲だと思います」(大阪府/専門・大学生/女性)、「実際に卒業式でも流れた。とても素敵な曲で泣いてしまいました」(栃木県/中・高校生/女性)と感涙を誘う人気のナンバーだ。“桜ソング”としても名高いことから「桜が咲く時期は、自然とこの曲が頭の中に流れ出します」(埼玉県/中・高校生/女性)との声も寄せられた。
その他、上位には松任谷由実(荒井由実)の【卒業写真】(5位)や海援隊の【贈る言葉】(7位)など色褪せない往年の名曲はもちろん、卒業式後の切なさや前向きな心境を明るく歌ったAKB48の【GIVE ME FIVE!】(8位)が今年2月のリリースにもかかわらずランクイン。また「歌詞、曲ともに、卒業の切なさを感じられる隠れた人気曲だから」(大阪府/専門・大学生/女性)と好評だったJanne Da Arcの【振り向けば…】(10位)もTOP10入りを果たしている。
06年にスタートし、恒例となった同ランキング。今回はTOP10内のなかで唯一の合唱曲となる【旅立ちの日に】が最も多く票を集めた。2009年の初登場以来、着実に順位を上げてきた同曲は、実際に卒業式で歌われるケースも増えているようで、それとともにより多くの人たちの心に深く刻まれてきた。この春も“卒業”を迎える人たちの心に、希望と感動をもたらしてくれることだろう。
【調査概要】
調査時期:2012年2月20日(月)〜2月23日(木)
調査対象:合計600名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の中学生、高校生、専門学校生、大学生の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
◆過去の“卒業ソング”ランキング
2011年|2010年|2009年|2008年|2007年
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2012/03/08