女優の永作博美が5日、都内で藤原竜也と初共演＆ダブル主演を務める劇団☆新感線の最新作『シレンとラギ』製作発表に出席。アイドルグループ・ribbonとして活動していた時代に初舞台として踏んだ同劇団の舞台に19年ぶりに挑む永作は「当時は芝居をしたくなくて、けいこ場で反抗的な目をしてたかなって思う」と苦笑いで振り返りつつ、初舞台作で「芝居を開眼させられた」とターニングポイントだったと告白。「再び挑めて嬉しい」と意気込みを語った。

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　同劇団の座付作家・中島かずきによる書き下ろしを、座長のいのうえひでのりが演出した同作。2つの王国の陰謀と因果にほんろうされる腕の立つ毒使い暗殺者・シレン（永作）と若き暗殺者・ラギ（藤原）、2人を取り囲む人々の愛憎を描く。

　新感線初参加となる藤原は「不安はありますが、大好きな先輩たちに囲まれて、けいこ場で積み上げて、いいものが届けられたら。どう自分が向き合い、ものづくりに関わって変化していくのか、楽しみながらやりたい」と気合たっぷり。同劇団員の古田新太から「あまり考えずに入ればいい」とアドバイスを受け、「大きく構えずに向き合いたい」と白い歯をこぼした。

　19年前の新感線のけいこを振り返った永作は「大変だった。朝から町内を3周したり、腹筋したり、声出したり。大汗をかきながら最後までやりきりました」と述懐。ただ、「そこから、もうちょっとやってみようかなってなった。あれがなかったら、今はもうちょっと違うことや違う役者になっていたのかも」と語り、座長のいのうえに感謝していた。

　会見には共演の高橋克実も登壇。永作の発言を受け「いのうえさん、僕を開眼させて」と訴えて笑いを誘っていた。舞台『シレンとラギ』は4月24日（火）から5月14日（月）まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて、5月24日（木）から7月2日（月）まで東京・青山劇場にて上演される。