お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が21日、自身2作目となる書き下ろし小説『文明の子』(ダイヤモンド社)刊行記者会見を都内で行った。過去に多くの著書を手がけている太田は「ここらへんで本屋大賞か直木賞でもとって箔をつけたい。これで獲れなかったら、もう一作書いて断筆しますよ」と、作家としての栄冠獲得にむけて自信たっぷり。また、所属事務所社長で妻の太田光代氏から“映画化”を要望されていることを明かし、「映画化しにくいものをつくっちゃいましたけど、映画は映画で別の構想を考えている」と意欲をのぞかせた。 2010年発売の処女作『マボロシの鳥』(新潮社)と同時進行で執筆された同書は、地球とは別の進化を成し遂げた星の過去や未来に秘められた謎と、新たな文明に踏み出すために動き始めた子どもたちの物語が交差していく壮大な物語。太田は「後輩の劇団ひとりや品川祐が素晴らしい小説を出していて、俺もウカウカしてられないと触発された」と語り、「自分なりによくできたと思っている」と手応えを口にした。
2012/01/21