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【前編】アメトーーク! 終焉の危機も!? 加地倫三Pが明かす2012年展望&ブレイク芸人

 深夜帯ながら異例の高視聴率を叩き出し、DVDも発売すれば大ヒットと、今やテレビ朝日を代表するバラエティ番組となった『アメトーーク!』(毎週木曜 後11:15〜)。ORICON STYLEでは新年恒例となる、同番組プロデューサー兼総合演出・加地倫三氏にインタビューを敢行。今年春には10年目に突入する長寿番組となりながらも好調を維持し続ける同番組だが、加地氏からは「去年の11月くらいにちょっとヤバイなって思うときがあったんです。僕の中で終焉が見えたというか。立て直さないと命取りになるなって…」と意外なコメントが返ってきた。

ORICON STYLEのインタビューに応じた『アメトーーク!』加地倫三プロデューサー (C)ORICON DD inc.

ORICON STYLEのインタビューに応じた『アメトーーク!』加地倫三プロデューサー (C)ORICON DD inc.

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■ 遊んでいるだけのキャリアの番組では無くなってきた

 『アメトーーク!』といえば、“括りトーク”という番組形態を確立させ、独自のマニアックなアプローチでさまざまな人気企画を発表。常に他局からもその動向が注目されている。昨年を振り返り、加地氏は「上半期は諸見里がブレイクした『滑舌悪い芸人』、下期は徳井くん(チュートリアル)や陣内智則くんが出た『絵心ない芸人』がゴールデン特番でもやれたという意味でも大きかったですね」と振り返る。

 加地氏は、“メジャーマニアック”という言葉を信条としており、マニアックなものをいかにメジャーに見せるかを常に心がけてきた。「そういう意味で言えば、9月にやった『のび太ほっとけない芸人』は大きかったですね。ウチの作家が、『視聴者はドラえもんではなく、のび太に感情移入しているんですよ』と言っていたので、なるほどなと。同じテレ朝なんで、素材が最大限に活かせるというメリットもありますし(笑)。こんな企画の切り口もあるんだなって。“人に感情移入する”という意味では『中学の時イケてない芸人』に近いかもしれない」と手ごたえを明かす。さらに「後は、12月にやった『ダチョウ倶楽部を考えよう』。改めてこの3人の破壊力たるや(笑)。やっぱり“トリオ”だなっていうのを強く感じた瞬間でしたね。僕はダチョウさんにはディレクターになりたての頃からお世話になっていて、改めてダチョウさんを考えようという思いがありまして。まぁ、最終的に答えが出なかったんで、また近いうちに考えたいと思います(笑)」。

 DVDを出せば大ヒット、番組改編期に必ずゴールデン特番の放送と、テレビ朝日にとって『アメトーーク!』は、まさにドル箱番組。順風満帆に見えるが、深夜帯で楽しく放送していきたいと願っていた加地氏にとって現在のポジションは、若干の居心地の悪さを感じるのではないだろうか? 「うーん。おかげさまでDVDが売れて、3年くらい前の立ち位置とは確かに違っていますよね。そういう意味では、遊んでいるだけでいいキャリアの番組では無くなってきたなという感覚はあります」と自身の見解を語る。

 「ゴールデンSPの放送も重要ではあります。ロケで肥後さんと動物園に行ったときに『アメトーーク!だ!』って小学生の子供たちに声かけてもらえたのもゴールデン特番の影響ですから。子供たちに笑いを見せるという意味では必要です。(8年連続『子供に見せたくない番組』1位の)まぁ、『ロンハー』をやっている僕が言うのもなんですけどね(笑)。でも、“笑いの感覚”というのを蓄えておくのは絶対に損は無いはずです」。

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