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談志さん『お別れの会』で石原都知事が弔辞 上岡龍太郎さん「500年生き続ける天才」

 先月21日に喉頭がんで亡くなった落語家・立川談志さん(享年75)の『お別れの会』が21日、都内で営まれ、弔事を読んだ石原慎太郎東京都知事をはじめ、2000年に芸能界を引退し、久々に公の場に現われた元タレント・上岡龍太郎さんや俳優・毒蝮三太夫ら約1000人が参列した。上岡さんは「映画界の黒澤明、漫画界の手塚治、芸術界の岡本太郎と並んで、500年生き続ける天才」と談志さんを称え、故人を偲んだ。

無邪気な笑顔が印象的な立川談志さんの遺影 (C)ORICON DD inc.

無邪気な笑顔が印象的な立川談志さんの遺影 (C)ORICON DD inc.

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 白い菊の花の上に組まれた高座には、愛用の湯飲みと扇子が置かれ、今にも祭壇上で演目を披露しようと言わんばかりに、印象的な談志さんの笑顔の遺影が設置された。長男の松岡慎太郎夫妻が選んだというその写真は、2009年5月7日に東京・内幸町ホールで行なわれた桂三木男の独演会にゲスト出演し、「孝行糖」を披露した際のものだという。

 遺影と相対した石原都知事は、亡くなる3日前に電話越しで談志さんに語りかけたといい「一生をしゃべりすぎたから、神が休めと言ったんだろうと言いました。死んでもしゃべる奴なんだから、生きてるうちにしばらく沈黙する試練を神が与えた」と、破天荒で毒舌だった落語家の生き様に賛辞を送った。

 談志さんとは50年の付き合いという上岡さんは「芸も笑いも、物の見方も、分析も、人生の生き方も、楽しみ方も全部教えてくださった。思い出がいっぱいありすぎる」と回顧。人間の業の深さを教えてくれた人だったとも明かし「幅と奥行きが凄い人だった。僕は師匠の一部を借用して、盗んでパクって生活してた。ほんの幅だけで、僕が生活できたくらい。たぶん本人はその才能を持て余してたと思う。僕があの人なら狂い死んでますよ」と、天才と呼ばれる所以を力説した。

 毒蝮は、命日から1ヶ月後の『お別れの会』にまだ実感が沸かないといった様子で「やっぱりあいつはすげえ奴と、日に日に思う。今年は大きな独裁者が亡くなってるけど、あいつも独裁者の仲間入りなのかな」としょんぼり。58年の腐れ縁とあって、毒蝮は「天才と称されて、彼は演じてた部分があったと思う」と談志さんの葛藤に迫り「闘病で奥さんたちに本当の自分を見せれたんじゃない? 75歳にして、1番楽になったんじゃないかな」。今後は毒蝮が友の功績を伝えていくと使命感をあらわにし「呼びにくるなよ!」と天を見上げて語りかけていた。

関連写真

  • 無邪気な笑顔が印象的な立川談志さんの遺影 (C)ORICON DD inc.
  • 久々に公の場に登場した上岡龍太郎さん (C)ORICON DD inc.
  • 弔事を読んだ石原慎太郎東京都知事 (c)Tomohiro Akutsu
  • 毒蝮三太夫 (C)ORICON DD inc.
  • 11月21日に喉頭がんで死去した立川談志さんの祭壇 (C)ORICON DD inc.
  • 立川談志さん「お別れの会」の祭壇には生前愛用していた座布団やセンスも飾られた (C)ORICON DD inc.

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