著名作家7名が20日、書籍のスキャン代行業者2社を相手取り、作品複製差し止めを求め訴訟を起こした。同日、都内で行われた会見に登場したのは浅田次郎氏、大沢在昌氏、林真理子氏、東野圭吾氏、弘兼憲史氏、武論尊氏の6名。体調不良で欠席した永井豪氏からもコメントが届き、それぞれが訴訟へ至った心境を真摯に語った。 書籍データを“自ら”スキャンし、それをデータとして“吸い”上げ個人のスマートフォンやタブレットなどで閲覧する行為は『自炊』と呼ばれ増えている。スキャンするには本の背表紙などの裁断に始まり特別な機材も必要なため、昨年あたりからこの自炊行為を代行するサービス業者が増加。しかし、代行業者は著者の許諾を受けずに作品を複製しており、著作権を侵害しているというのが今回の作家たちの主張となる。
2011/12/21