演出家・蜷川幸雄氏、人気グループ・嵐の松本潤、俳優の小出恵介が29日、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場で舞台『あゝ、荒野』の初日上演前に報道陣の取材に応じた。ボクサー役初挑戦の松本は「体を絞って、一番重いときから5kgくらい(体重が)落ちた」と役作りに全力投球。そんな松本に蜷川氏は「とても練習して、よくやりましたよ。だてにアイドルじゃない」と絶賛。一方、ライバル役の小出に対しては「楽をしようとして、すぐ手を抜く」と厳しいダメ出しを与えた。 同作は、1966年に出版された作家・寺山修司氏の長編小説を初めて舞台化したもの。架空の昭和の街・新宿を舞台に、元ボクサーの片目のコーチ(勝村政信)のボクシングジムで出会った荒ぶる魂と肉体を持て余した新宿新次(松本)と、どもりの青年・バリカン(小出)の両極端な2人がボクシングを通じて奇妙な友情を育み、やがてライバルとしてリングに立つまでを描く。
2011/10/29