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全編パリで撮影の窪塚洋介主演映画、WEB上映から劇場公開へ羽ばたく

 都内のミニシアターが相次いで閉館する中、新たな映像表現の場として始まったWEB上の映画館(動画配信サービス)『THEATRE TOKYO』(http://theatre-tokyo.com/)。オープニング作品として8月中旬より“上映”されていた窪塚洋介主演、柿本ケンサク監督最新作『UGLY(アグリー)』が、「実際の大きいスクリーンでも観てみたい」などの反響により、急きょ12月10日〜23日の2週間限定で東京・渋谷のシネクイントで劇場公開されることになった。

『UGLY』12月10日〜23日、 シネクイントにて2週間限定レイトショー (C)2011「UGLY」製作委員会

『UGLY』12月10日〜23日、 シネクイントにて2週間限定レイトショー (C)2011「UGLY」製作委員会

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 柿本監督は、数々のミュージックビデオなどを手掛ける新進気鋭の映像作家。「今回、そのバーチャルなシアターから、リアルなシアター、シネクイントでの上映が決定したことは映像文化を残し、若い世代の人たちに継承していくためにも、大変、意味がある素晴らしいことだと思っています」と劇場公開を喜ぶ。

 『UGLY』は、主人公のカメラマン・カズヤが、腹違いの兄弟、聡を訪ねてパリにやって来くるところから物語が始まる。実は聡は数週間前に自殺しており、カズヤは聡のルームメイトらに死の真相を聞き出そうとするが、知ろうとすればするほど、周りの人間たちのバランスが崩れていく。人と人とが絡みあい、不協和音のように紡がれた世界に生きる等身大の姿を描き出した作品。

 主演に窪塚、ヒロインに桃生亜希子、音楽にホウ・シャオシェン監督作などを手掛ける半野喜弘を迎え、全編パリでロケを敢行。東日本大震災が発生した3月11日にもちょうど撮影を行っていた。

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