歌舞伎俳優の中村勘三郎が29日、都内で『平成中村座』の製作発表会見に出席した。昨年12月より特発性両側性感音難聴を患い、療養していた勘三郎は「お久しぶりです」と元気な姿を見せ、「病気をして、ちょっと変わったかも。好き嫌いも激しかったが、この人もきっとたいへんなんだろうなって思えるようになった」と冗談交じりに語り復活をアピールした。 勘三郎は、9月に行われる大阪・新歌舞伎座の『九月松竹大歌舞伎』1ヶ月興行で本格的に舞台復帰。「不安ですよ。務まればいいとだけ思っています」と表情を引き締めた。11月から来年5月までのロングラン公演が決まった『平成中村座』に向けては、「ぼちぼち(舞台に)出られるようになった。ロングランに体がついていくようにちょこっとずつやっていきたい」などと意気込みを語った。
2011/08/29