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宮崎あおいが蝶々夫人に! 『篤姫』以来3年ぶりドラマ出演

 女優・宮崎あおい(25)が、11月放送のNHK土曜ドラマスペシャル『蝶々さん』に主演することが18日、わかった。プッチーニのオペラ『蝶々夫人』の主人公で、世界で最も有名な日本人ヒロインといえるお蝶(マダムバタフライ)と、米海軍少尉の恋愛悲劇を描く。真実の愛を貫く蝶々夫人を演じる宮崎は、2008年に主演した大河ドラマ『篤姫』以来、民放含めてこれが3年ぶりのドラマ出演となる。

NHK大河ドラマ『篤姫』以来、3年ぶりにテレビドラマに出演する宮崎あおい

NHK大河ドラマ『篤姫』以来、3年ぶりにテレビドラマに出演する宮崎あおい

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 明治初期、元佐賀藩の士族の娘として生まれ、母・やえによって、学問や家伝の能笛、武士の娘としての心構\えも叩きこまれ、英語を学び世の中の役に立ちたいと強く思うお蝶。順風満帆にみえた人生は、両親の死、引き取り先の養母の死により流転の道へ。舞妓となり、結婚した米海軍少尉との間に一人息子を授かるも、夫は本国に妻がいることが判明。息子の将来を考え、息子を夫と本妻に託すと、自らは人生を終わらせることを決意する。

 世界中で上演されているオペラ『蝶々夫人』を元に、お蝶の視点から捉えて市川森一が発表した『蝶々さん』(講談社)を原作に、脚本も市川が手がけた。昭和11年のオペラ『蝶々夫人』の舞台再現や、維新の長崎の風情などを取り入れた歴史抒情詩として展開していく。

 制作統括は、『篤姫』でもチーフプロデューサーだった佐野元彦氏が担当。当時の『篤姫』スタッフも集合し、3年ぶりの宮崎とのタッグに「大河ドラマ『篤姫』で、1年間、ドラマ作りをご一緒させていただくなかで、その豊かな感受性と、表現の幅の広さに驚かされ続けました」と宮崎に讃辞を惜しまず、「“心に響くドラマ”を宮崎あおいさんと残せれば」と期待を込める。

 さらに『篤姫』との共通点として「“女の一本道”をひたすらに歩む点」を挙げつつ「『篤姫』が終わってからのこの3年間で、宮崎あおいさんは、さらに遠くまで手を伸ばせ、さらに遠くまで歩いていける女優へと進化されているわけですから、『篤姫』とは、まったく違ったドラマを目指すことになります」と語り、宮崎の新たな一面もさらに引き出す構えだ。

 この3年の間に多数の映画、舞台、ナレーションと経験を積んだ宮崎。「これから撮影に入るまで、踊りや笛、長崎の言葉などのおけいこがありますが、そのおけいこの一つひとつを身に付けて、少しずつ蝶々夫人の想いを背負い、武士の娘に生まれ、強く美しい信念をもって生きた女性の一生を、精一杯演じていきたいと思います」と熱い意気込みを寄せる。

 お蝶が恋をする海軍少尉フランクリン役には日本作品初出演となる米俳優のイーサン・ランドリー、お蝶を思い続ける男・伊作を俳優・伊藤淳史(明治期)と野田秀樹(昭和期)がリレーで演じる。海運会社社長役を西田敏行が務めるほか、戸田恵子ともさかりえ岩松了高橋由美子風間トオルパトリック・ハーラン川平慈英余貴美子池脇千鶴本田博太郎伊武雅刀、野田秀樹、藤村志穂らが脇を固める。

 土曜ドラマスペシャル『蝶々さん』は、NHK総合にて11月19、26日の午後9時より前後編で放送。

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