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姥捨山伝説が“海外進出” 映画『デンデラ』バンクーバー国際映画祭出品決定

 姥(うば)捨山に捨てられた50人の老女たちが、懸命に生きる姿を描いた衝撃作『デンデラ』(天願大介監督、公開中)が、9月29日〜10月14日にカナダ・バンクーバーで開催される『第30回バンクーバー国際映画祭』のドラゴン&タイガー部門に出品されることが決まった。同映画祭はノンコンペの映画祭だが、観客賞など賞金が贈られる。

豪雪の山形・庄内でロケを敢行した映画『デンデラ』より (C)2011「デンデラ」製作委員会

豪雪の山形・庄内でロケを敢行した映画『デンデラ』より (C)2011「デンデラ」製作委員会

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 同作は1983年に映画化され、『カンヌ国際映画祭』でパルムドールを受賞した故今村昌平監督の『楢山節考』の意思を継ぎ、今村監督の息子である天願監督が新たに姥捨山伝説をひもとき映画化した作品。

 食い扶持を減らすために、一定の年齢になった老人を山に捨てたという姥捨伝説。日本だけでなく世界各地にも存在するが、捨てられた老女たちが秘密郷「デンデラ」を作って生き延びていたという設定のもと、村人たちへの復讐を計画する中で巻き起こる騒動を描いた異色作が、海外の観客にどう受け入れられるか注目される。

 同映画祭期間中は350本(うち250本が長編、うち100本が短編)の作品が上映され、例年のべ15万人が来場する。昨年のドラゴン&タイガー部門には『13人の刺客』(三池崇史監督)と『冷たい熱帯魚』(園子温監督)が上映された。

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