池井戸潤氏の『下町ロケット』(小学館)が、「第145回直木賞」受賞を受け8/1付オリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門で、前週75位から大幅に順位を上げ5位にランクインした。週間売上げも前週0.4万部から2.1万部へと約5倍増となり、ジャンル別の文芸(単行本)部門では首位を獲得。選考委員の林真理子から「直木賞の優等生」と賞賛された池井戸氏が人気作家の仲間入りを果たした。 同作は、町工場を舞台に最先端技術の特許をめぐって繰り広げられる、中小企業と大企業の熱い戦いを描く社会派ストーリー。日本のものづくりを担ってきた町工場が、確かな技術力と意地と情熱を武器に大企業に挑む姿に、「東日本大震災後のこういうときだからこそ、中小企業を盛り上げるようなこの作品を」という声も後押しとなり、今回の直木賞受賞となった。