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初の原作モノに挑む園子温監督『ヒミズ』に“園組”経験者が集結

 『愛のむきだし』(2008年)、『冷たい熱帯魚』(2011年)など、独特な世界観で数々の衝撃作を世に送り出してきた園子温監督が、初めて自身のオリジナルではない原作モノの映画化に挑む映画『ヒミズ』(2012年春公開)の出演者が発表された。『冷たい〜』の渡辺哲吹越満、そして11月公開の『恋の罪』に出演する神楽坂恵ほか、“園組”経験者が集結。“園ワールド”全開で、原作とは一味もふた味も違った『ヒミズ』が出来上がりそうだ。

映画『ヒミズ』の“自由人”たち (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ

映画『ヒミズ』の“自由人”たち (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ

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 『行け!稲中卓球部』の作者・古谷実が、ギャグを一切封印して描いた同名コミックが原作。2001年から『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載され、単行本全4巻が発売中。「普通の人生」を目指す男子中学生の主人公が、ある事件を機に心に深い闇を抱え、「普通」とはほど遠い生活を過ごすようになっていく残酷な青春物語として知られている。

 既報の主人公・住田を演じる染谷将太と、ヒロイン・茶沢景子役の二階堂ふみは園組初参加だが、脇を固めるキャスト陣には園組経験者がずらり。

 原作では主人公の貸しボート屋に集まる中学校の同級生を、園版『ヒミズ』では家を持たない大人の“自由人”に設定を変え、世の中の不条理さをより刻銘に描き出す。この“自由人”たちを渡辺、吹越、神楽が演じる。吹越は「園さん初の“原作あり”ということですが、これがまたなんと、オリジナルではないかと思えるほどぴったりな世界観。園子温が園子温の映画を撮っていたとしか言い様がないのです。また、これはいつも感じることですが、“園子温の撮影現場”というライブを観ているようでした」と撮影を振り返る。

 ほかにも、『紀子の食卓』(2006年)で真面目だけが取り柄の主人公の父を演じた光石研が、今作でも主人公の父親役を演じる。息子を捨て、男と逃避行する母親を演じるのは『愛のむきだし』で自由奔放な女・カオリを演じた渡辺真起子。さらに、原作には登場しなかった茶沢の母親が実写版では登場し、『冷たい〜』での怪演で高い評価を集めた、黒沢あすかが演じる。同じく『冷たい〜』で、冷酷非道な連続殺人犯を演じたでんでんが、住田から金を取り立てようとするヤクザの金子役で出演する。“園ワールド”の中で今度はどんなキャラクターを作り上げるのか、注目される。

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  • 映画『ヒミズ』の“自由人”たち (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
  • 映画『ヒミズ』の主人公・住田祐一を演じる染谷将太(左)と茶沢景子役の二階堂ふみ (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
  • 映画『ヒミズ』の主人公・住田祐一役の染谷将太 (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
  • 映画『ヒミズ』の茶沢景子役を演じる二階堂ふみ (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
  • 映画『ヒミズ』に登場する“自由人”を演じる渡辺哲 (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
  • 映画『ヒミズ』に登場する“自由人”を演じる吹越満 (C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ

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