★「勇気100%」♪映画『忍たま乱太郎』予告編⇒
空前の子役ブームの昨今、先駆けと言えば、加藤清史郎(9)だ。23日には初主演映画『忍たま乱太郎』(三池崇史監督)がいよいよ封切りとなる。「僕もまだ子供ですけど、大人にも子供にもウケる映画だと思います。すごく面白くて、勇気が200%湧いてくる。あきらめないこと、あきらめちゃいけないってことを教えてくれる作品」と大人顔負けの加藤の受け答えに、「こども店長」と呼ばれていた頃がにわかに懐かしい。
原作は、『朝日小学生新聞』で連載26年目を迎えた尼子騒兵衛のギャグ漫画。アニメ版もNHKで放送19年になる。今回、映画『ヤッターマン』(2009年)で大成功を収めた三池監督が、実写撮影とCGを駆使して、原作の世界観やキャラクターの具現化に挑んだ。
加藤は、主人公の忍者のたまご(忍たま)、乱太郎を演じる。「幼稚園の頃からアニメの『忍たま〜』をずっと観ていましたし、忍者になるのが夢だったので、乱太郎役のお話しをいただいて、すごく嬉しかった」。衣装合わせで、忍者服に着替え、丸メガネをかけた瞬間、「乱太郎だ!」とワクワクしたという。
個性豊かな“忍たま”の仲間たちと一緒に、毎日、忍術の勉強に励む乱太郎。そんなある日、仲間を助けるために、忍たまたちは力を合わせてプロの忍者たちに立ち向かう。やがて、クラスで一番足の速い乱太郎は、敵忍者とデッドヒートを繰り広げる。
加藤は野山を走ったり、崖を登ったり、引きずられたり…、アクションにも初挑戦した。「撮影前は上手にできるか不安だったけど、けがはなかったし、ワイヤーを使ったシーンがすごく楽しかったです」。
同作には、加藤をはじめ“忍たま”を演じる子供たちが50人ちかく出演している一方、若手から大御所まで、NHK大河ドラマにも引けを取らない大人の俳優たちも三池監督のもとに集まり、アニメのキャラクターそのままに扮している。敵対する忍者隊の首領、稗田八方斎(ひえたはっぽうさい)役の松方弘樹、忍術学園の学園長役の平幹二朗など、「アニメにそっくりで、誰なんだろう?」と一見しただけでは分からないほど、子供たち以上にノリノリだ。
もっとも衝撃的だったのは、カリスマ髪結い・斉藤幸隆役の鹿賀丈史だ。昨年夏の撮影後、ミュージカル『レ・ミゼラブル』(今年4〜6月)のけいこで再会し、「本当の顔を、初めて見ました。『忍たま』の時と全然違って、別人みたいでした(笑)。『忍たま』の撮影の時、鹿賀さんがアドリブで歌うシーンがあるんですが、ミュージカル調だったのは『レ・ミゼラブル』をずっとやっていたからなんだとわかって、すごいなぁと思いました」。
2009年の大河ドラマ『天地人』で妻夫木聡演じる主人公・直江兼続の幼少期を演じ、大ブレイクした加藤。その後の活躍ぶりは、多くの人が知るところだ。本人はどう思っているのだろう。「いままで泣ける作品が多かったので、『忍たま』みたいなギャグ満載の面白い作品は初めて。もっといろいろな役をやりたくなりました。なぜか、僕、撮影自体が楽しいんですね。いろいろな人にも会えるし」とやる気満々だった。
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2011/07/22