ORICON STYLE

2007年05月23日
サンディ・トム
Special Interview
ウェブキャストで注目を集めた歌姫の今に迫る!!
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1. コメント映像 PLAY
2. PV「サンディの輝き」 配信終了
3. PV「ロンリー・ガール」 配信終了
4. PV「ホワット・イフ・アイム・ライト」 配信終了
動画はWindowsMedia Playerで御覧になれます。

 ギター、パーカッションをバックに鳴らされる歌のパワー。ソウルフルでオールドロッキン。しかし、このいかにも人間くさく、アナログ的なサンディ・トムの音楽は、自宅ライブをウェブキャストによって発信したことで、世界的な注目を集めた。デビュー・アルバム『鏡の中のサンディ』を携えて初来日を果たしたスコットランド出身の25才の言葉からは、どんなこともポジティヴに捉えていこうという姿がうかがえた。

ちゃんと主張のあるアーティストになりたい

――かなりライブで鍛え上げられた音楽じゃないかなと思いました。
【サンディ】
 14才からバンドをやっていたので、毎日と言っていいくらいライブを演ってきました。音楽大学(ポール・マッカートニーが創設者であるリバプールのパフォーマンス・アートの専門学校LIPA)にいた頃はお金を稼ぐ必要があって週3ペースで演っていたし。この2年の間にもヨーロッパツアーとUKツアー、それぞれ3回以上やっているからね。

――経歴でユニークなのが、猟師の家庭で育ったということなんですが。
【サンディ】
 それは私が5才の頃までのことで、そのあとは父親がパイロットになるための訓練を受けるためにボストンに移住したんです。猟師の頃の父は2週間海に行っていて、次の2週間はずっと家にいるような生活だったな。港に帰ってくるとき、船が隠れてしまうぐらい波が高かったときの光景なんかを覚えています。今もパイロットをやっているから、危険にさらされているのは同じだけど(笑)。父は自由奔放な人だけど、私も彼と同じように、会社勤めなんてできない性格だと思う。

――音楽を聴いていても感じたのですが、あなたの親御さんはヒッピー文化の影響を強く受けてる人なんですか?
【サンディ】
 うん、両親ともヒッピーでした。だから、自分が楽しかった頃、本当に幸せを感じていた頃・・・つまり、まだ子どもで、すごく純粋だった時期を思い出して曲を書くことがあるんです。私の音楽のノスタルジックなところは、そういうところから来てるんじゃないかな。

――その子どもの頃って、どんな思い出があります?
【サンディ】
 どの思い出というよりも、シンプルで、静かで、すごく平和で、落ち着いた生活だったな。ケンカをすることもなかったし。あの頃は両親も一緒にいたし、お父さんが音楽好きで、私はピアノを習っていて。学校では先生によく「授業中にボーッとしてる」って言われていたけど(笑)、そのとき私はワイルドな想像をたくさんしていたんですよ。空を飛ぶこととか、ステージで唄ったり踊ったりする自分とか。

――当時から音楽をやっていけたらなと思っていたんですか?
【サンディ】
 学校にあまり興味がなかったので、唄ったり踊ったりできればいいなと思っていたぐらいだったけど。でもそのうちに音楽が持つものの強さを知り、ちゃんと主張のあるアーティストになりたいなと思うようになりました。

キャリアをずっと続けていくことが一番大事なこと

――ただ、あなたの場合、ウェブキャストで注目されたために「シンデレラガールじゃないか?」という見方もされているようですが、そんな意見に対してはどう思います?
【サンディ】
 そういうことを言われたのはわかっている。まあ自分を正当化しようとは思わないけど、たとえばみんな、今活躍している人たちの人生をどれだけ知っているかってことじゃない?そういうのって、たぶん読んで得た情報でしかないでしょ?一部のメディアでは「こんなことなんてありえないから戦略じゃないか?」とも言われたけど、これだけ大きなことになったから、そう言われるのはしょうがないと思う。たしかにシンデレラストーリーだったし・・・だけど、それは悪いことじゃないでしょ?(笑)

――自分が注目されている現状についてはどう思いますか?
【サンディ】
 誇りには思うけど、旅はこれからだし、キャリアをずっと続けていくことが一番大事なことだと思う。これまでの経験はいい気分で振り返れるけど、今後はポジティヴなこともネガティヴなことも起こるでしょう。それが人生なのかな。今はファンベースを広げたいから、そのためには仕事をしっかりすることですね。人を理解できるような深みのある人間になるためには、苦労しなきゃいけないとも思うし。そういうことがあるからこそ人生の素晴らしさがわかるし、そこからインスピレーションも生まれる。私も、曲を作る苦労がなければ、ここまで来れなかったと思います。

――ところで、あなたの曲には過去の時代の文化が今はなくなってしまったことへの嘆きだとか、現代社会へのメッセージが多いですよね。
【サンディ】
 今でもアナログ盤を買う人がたくさんいたり、過去のものがカッコいいと思われる風潮ってあるじゃない?やっぱり、すごくいい時代だったんじゃないかな。じゃあ今、当時と違って何が欠けているかというと、情熱やコミュニケーションじゃないかと思う。70年代は反抗勢力がデモを起こしたり、声を出して主張したものなのにね・・・。

――過去の教訓を生かして、いい世の中になっていけばいいのにとは、僕も思います。
【サンディ】
 そうですね。69年や70年代は革命が起こったでしょ?今も、そろそろ革命が起きてもいい頃なんじゃないかな。みんなが心をオープンにして、声をあげて反抗すればね。反戦デモのようなことがもっとエスカレートしていけば、それに近づいていくんじゃないかと思う。

(文:青木優)

RELEASE
鏡の中のサンディ〜smile...it confuses people
サンディ・トム
2007/04/11[アルバム]
\2,520(税込)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
SICP-1411
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PRESENT

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PROFILE
英国・スコットランド出身。 ツアー資金がなく、苦肉の策で自宅の部屋からネットを介して配信していたライブが話題となり、当初は70人ほどだった視聴者が70,000人まで膨れ上がり、メジャーレコードと5枚のアルバム契約を結ぶ。
2006年5月、シングル「サンディの輝き」で英国デビュー。長期に亘り全英チャートにランクインを続け、全英1位を獲得。
同年6月、アルバム『鏡の中のサンディ〜smile...it confuses people』をリリース。全英初登場1位を獲得。
2007年4月11日、アルバム『鏡の中のサンディ〜smile...it confuses people』で日本デビュー。
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