ORICON STYLE

2007年03月07日
KLAXONS クラクソンズ SPECIAL INTERVIEW
注目の新人ついにデビュー!!


 2006年後半以降に登場して来た音楽シーンを表す言葉“ニュー・レイヴ”の名付け親であり、シーンの中核を成すバンド。それがニュークロス出身の3人組クラクソンズだ。


ロックのライブにパ−ティの要素をもっと持ち込みたいと思った

――ライブ見ました。良い意味でごった煮のジャンク感があるにも関わらずポップな所に新しさとタレントを感じました。
【ジェイムス】 ありがとう。まさにそれが僕らの狙いどおりなんだよね。

――キックス・ライク・ア・ミュールやグレースのカバーをやられているのをみて、1990年代初頭のレイヴやバレアリックと言ったムーブメントに思い入れがあるようにも思ったのですが。
【ジェイミー】 僕らにとっては彼らの音楽はアンダーグラウンドではなくて、チャートのトップ10に入る、ポップチューンなんだよね。そういったものを聴いて育って来たから、確かに他の人より思い入れが強いのかもしれない。

――実際、クラブ遊びはされていたんですか?
【ジェイムス】 俺はクラブに行ったことがないよ。だってシャーラタンズみたいな恰好をしている人がすげー怖かったんだもん(笑)。

――そのわりには蛍光色の効いた服装もサウンドもクラブ的ですね。DJでなくなぜバンドを組もうと思われたのでしょうか?
【ジェイミー】 元々、俺はDJもやるんだけど、ロックのライブにパ−ティーの要素をもっと持ち込みたいと思ったんだ。なぜなら国中がマッドチェスターの頃のようにまたパーティーをしたい気分になっている。そこで俺達みたいなバンドが必要なんじゃないかってね。

――エアホーン(空気警音器)とグロウスティック(折ると光る蛍光のライト)を使ったのは誰のアイディアですか?
【ジェイムス】 僕達のファンだよ!あの習慣はレイヴの本当にいい所だよね。ビジュアル的にもいいし、色んな色があって光の海みたい。どこかにトリップできる感じがいいね。

皆と違うことをしながらもポップであることにこだわった

――自らをニューレイヴと称されるその心は?
【ジェイムス】 それは誤解だよ。俺達が冗談で言ったことがメディアで取り上げられ、曲解されたまま取り上げられたんだ。とてもリアルに聞こえるから受け手が信じてしまったんだろうな。いい言葉だし、雰囲気をよく表していると思うけれど、音楽を定義するには相応しくない。レイヴは俺達の音楽のほんの一部分でしかないからね。

――曲調もオカルティックですが、歌詞も近未来の啓示のように不気味でユニークですね。
【ジェイムス】 僕らの音楽のアイディアはエスケーピズム(逃避主義)とヘドニズム(快楽主義)に基づいている。歌詞に関しては深く追求せずに、通常のポップミュージックのような男女のことやお酒のことではないこと、幻想的なことを歌いたかった。そして皆と違うことをしながらもポップであることにこだわったんだ。

――タイトルをはじめ、SF作家J.G.バラードから多くのインスピレーションを得たと言うことですが、どういう部分に惹かれるのですか?
【ジェイムス】 SFは現実と空想を上手く調和する。光と闇もね。
【サイモン】 彼の短編集のストーリーは世の中や誰かの頭の中で起きたちょっとした出来事をきっかけにフシギな闇に迷い込んでいく。そういう部分にすごく惹かれるんだ。
(文:井上由紀子)
Release

近未来の神話
クラクソンズ
2007/03/07[アルバム]
\1,980(税込)
ユニバーサルミュージック
UICP-1079
CDを購入する
Profile
サイモン・テイラー(G)、ジェイムス・ライトン(Key)、ジェイミー・レイノルズ(B)の3人組。
2005年末、結成。その後、「グラヴィティーズ・レインボー」をレコーディングし、手作りのカバーで500枚をリリース。
2007年3月7日、アルバム『近未来の神話』で日本デビュー。
オフィシャルサイト