ORICON STYLE

2006年09月27日
AMOS LEE SPECIAL INTERVIEW
ダイナミクスを意識した最新アルバムについて語る!
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1. コメント映像 PLAY
2. PV「シャウト・アウト・ラウド」 配信終了

動画はWindowsMedia Playerで御覧になれます。

ノラ・ジョーンズのツアーに参加するなどして、デビュー前から注目されていたフィラデルフィアのシンガーソングライター、エイモス・リー。フォーキーなソウルを誠実に伝える彼の歌声は、この季節にこそじっくり味わいたい。

デビュー作とは違った、生命力のようなものを入れたかった
――日本に来て野球観戦を楽しんだとか。
【エイモス】
 うん。昨夜、観に行ったんだ。子供の頃から野球が好きでね。日本の野球は、アメリカのメジャーに比べて、バントや守備など基本的なところをしっかりやってるって印象を受けた。ホームランを打つことだけが野球じゃないって感じだよね。楽しかったよ。

――2ndアルバム『サプライ・アンド・ディマンド』の話を。まず、前作が曲そのものにフォーカスしたアルバムだったとしたら、今作はもっとダイナミクスを意識したものだと感じました。一言で言うなら、今作のほうが生命力のようなものを感じる。いかがですか?
【エイモス】
 うん。その通りだね。キミの言う通り、デビュー作は曲そのものにフォーカスしてたけど、今回はそのデビュー作とは違ったものも入れたいと思っていた。それはつまりエネルギーというか、まさに生命力と呼べるようなもの。今のバンドでずっとライブを続けてきて、だいぶいい感じになってきたから、そのライブのダイナミクスをいかにCDに反映させられるかってところがキモだったんだ。

――時間のかけ方はどうだったんですか?デビュー作よりもじっくり作った感じですか?
【エイモス】
 前作は約2週間。今作は2ヶ月。

――そうなんですか!!でも聴いた印象としては、時間かけて丁寧に作ってる感じと、一発録りの雰囲気を重視してる感じと、その両方のバランスが絶妙に思えるんですよね。
【エイモス】
 ああ、僕が目指していたのもまさにその2つなんだ。「ケアレス」のようにバンドとしての強みを活かして1テイクでOKにした曲もあれば、「ウィンド」のようにそれぞれの楽器の重なり方をじっくり追求した曲もある。その両方がうまく合わさればいいなと思っていたので、そこを指摘してもらえて嬉しいよ。

聴き手に答えを提示したいとは思わないんだ
――シングル曲の「シャウト・アウト・ラウド」は、本当にいい曲ですよね。メロディができた時、さぞかし手応えがあったんじゃないですか?
【エイモス】
 ハハハ。実はこの曲、最初はこんな感じだったんだ(と、立てかけてあったアコースティック・ギターを持って、その場で弾いて歌いだす)。こんな感じで、もっとフォーキーというか、控えめな感じだったんだよ。そしたら、たまたま僕が歌ってるのを聴いていたドラマーも、シャラ〜〜ラ〜〜って歌い始めてね。こうして彼がすぐに口ずさんだってことは、きっといけるぞ!って思って(笑)。で、そのサビの部分をもう少し強調するために、強いタッチに変えてみたってわけ。メロウな感じで始まって、徐々に盛り上がるアレンジにしてみたんだ。

――それはすごく成功してますね!それから2曲目の「シンパサイズ」。この歌詞の書き方に、僕はあなたらしさを強く感じたんです。“君”と“僕”がいて、“君”には信頼できる人が誰もいない。そのことに対して、“僕”はただ、気持ちがわかると同情する。安易な救いや希望を用意するのではなく、気持ちがわかるとだけ歌って終わる。この感じがいいな、と。
【エイモス】
 僕はリスナーのために“これはこうだ!”っていう答えを提示したいとは思わないんだ。決めつけるのではなく、リスナーそれぞれが想像できる余白を残しておきたい。だから、そのままの状態を歌いたい。例えば、僕が絵画を好きな理由もそこにあるんだよね。いい絵は何かを押し付けがましく説明するのではなく、観る人によって、それぞれの受け止め方をすることができる。オープンなんだよ。

――そうですね。この歌には、そういう余白があって、そこが素晴らしいと思う。
エイモス
 ありがとう。ミュージャンにとって、曲から何かを感じとってくれた人と出会えるのは、とても幸せなことだ。この曲を“感じて”もらえて、すごく嬉しいよ。もっとたくさんの人に“感じて”ほしいと思っているよ。

(文:内本順一)

RELEASE
サプライ・アンド・ディマンド
エイモス・リー
2006/09/13[アルバム]
\1,980(税込)
東芝EMI
TOCP-70060
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PRESENT
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多数のご応募、ありがとうございました。プレゼントの当選は、発送をもって換えさせて頂きます。
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PROFILE

米国ペンシルヴァニア州フィラデルフィア出身。
1995年、サウスカロライナ大学に入学後、アコースティック・ギターを弾き、曲を書きはじめる。大学卒業後、フィラデルフィアに戻り小学校で教鞭をとったが、音楽の夢を捨てきれず、教壇を去るという苦渋の決断をし、ウェイターやバーテンダーをしながら、曲を書き続けた。
2004年4月から行われたノラ・ジョーンズの欧州・北米ツアーのオープニングアクトに抜擢。また2005年には、ボブ・ディランの全米ツアーのオープニング・アクトも務め、大型新人にアメリカ中のメディアが大絶賛。
2005年5月18日、アルバム『エイモス・リー』で日本デビュー。
2006年9月13日、アルバム『サプライ・アンド・ディマンド』をリリース。

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