ORICON STYLE

2006年05月17日
PEARL JAM
SPECIAL INTERVIEW
3年半ぶりのエネルギーに溢れたアルバム!!
商業主義とは一線を画す真摯な姿勢で圧倒的な支持を得る“最も偉大なアメリカン・ロック・バンド”(アメリカ唯一の全国紙『USA TODAY』が実施した読者投票より)、パール・ジャム。彼らが3年半ぶりとなるニュー・アルバム『パール・ジャム』を完成させた。通算8作目にして初めてバンド名をタイトルに冠した『パール・ジャム』には、ラウドでエネルギッシュな響きに彩られた表現者としての矜持が力強く息づいている。

みんなのために音楽を鳴らし、最高のアルバムを作ろう

――ニュー・アルバム、凄いですね。とてもラウドでエネルギッシュ。思わずアツくなるようなロック・アルバムで。
【ストーン】 そう、本当にエネルギーに溢れたアルバムだよね。前作のあと例によってツアーやベネフィット・コンサートなどでライブをやりまくったけど、バンドを離れ、メンバーそれぞれが新しいインスピレーションを得るだけの時間も持てたんだ。
【マイク】 そして各自が新しいアイデアを持ち寄ってスタジオに帰ってきた。今、バンドの雰囲気がすごくいいんだ。それがアルバムに表れているよね。

――ベネフィット・コンサートといえば、あなたたちは04年秋の大統領選に向けて開催された『Vote For Change』ツアーに参加し、アメリカの現状を変えるために反ブッシュをアピールしました。あのツアーから得たものも大きいんじゃないかと想像するんですが。
【ストーン】 それは間違いないね。アメリカを変えようとする大きなエネルギーのど真ん中で、凄い充実感を得ることができた。だからブッシュの再選が決まった時は本当に落ち込んだけどさ(笑)、だからといってあの行動が無意味だったとはまったく思わないんだよ。多くの観客たちとエネルギーを共有できたし、それによって俺たちには歌うべき歌があることも再認識できたからね。みんなのために音楽を鳴らし、最高のアルバムを作ろう。そんな意欲で作ったアルバムなんだ。

真っ当な人間が感じるエモーションのすべてが描かれている

――つまり、あなたたちが一貫してとってきた政治的・社会的スタンスを真摯に表現したアルバムだ、と?
【マイク】 そう、アメリカは自由な社会であるべきだし、だからこそ俺たちは政治や社会に対して思うことを自由に発言していいはずだ。このアルバムにはそうした俺たちの意見や態度が間違いなく反映されているよ。とはいっても、政治的なメッセージを投げかける曲ばかりじゃない。たとえば「ビッグ・ウェイヴ」という曲は、サーファーでもあるエディがビッグ・ウェイヴに乗る時の興奮と、そこで得るスピリチュアルな体験を歌ってるし、「カム・バック」はいなくなってしまった親友を恋しく思う曲だ。
【ストーン】 つまり、真っ当な人間が感じるエモーションのすべてが描かれているわけさ。それがアルバムのエネルギッシュさに繋がっている。絶対に興奮すると思うよ。

――初期のパール・ジャムを彷彿とさせる、という意見もあるようですよ。
【ジェフ】 俺もそう思うよ。『VS』と同じくらい力強くて集中力に貫かれた、贅肉の一切ないアルバムだ。しかも、暗闇の中からなんとかして外に出ようともがきまくっていた『VS』と違って、ここには希望がある。ダークで密度の濃いアルバムではあるけど、その向こう側には光が見えるんだ。
【エディ】 15年もやってきて、まだまだ初めて体験できること、試せることがあるという事実を、このアルバムで確認できて嬉しかったよ。俺たちの小さなバスに乗り、一緒に旅することを選んでくれた人々を、さらに新しい場所に案内していきたい。今、改めてそのことを実感しているんだ。
(文:染野芳輝)
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RELEASE

パール・ジャム
パール・ジャム
2006/05/24[アルバム]
\2,548(税込)
BMG JAPAN
BVCP-21476
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PROFILE
マッドハニーのメンバーらと結成した伝説のパンク・バンド、グリーン・リヴァーのメンバーだったジェフ・アメン(B)、ストーン・ゴッサード(G)を中心に、パール・ジャムの原型と言われる“マザー・ラヴ・ボーン”を結成。デビュー直前にボーカリストがオーヴァードースで急死。残ったジェフとストーンがサン・ディエゴ出身のエディ・ヴェダーをボーカルに迎えるなどしてパール・ジャムが結成。
1991年、アルバム『Ten』でデビューし、瞬く間にミリオン・セラーを記録。このアルバムは、現在1200万枚を越えるセールスを記録し“ダイアモンド・アルバム”の認定を受けている。
以降、アルバム『ヴァ−サス』 『バイタロジー』 『ノー・コード』 『イールド』 『バイノーラル』 『ライオット・アクト』と、数々の大ヒットアルバムをリリース。
また、1995年には、パール・ジャムとニール・ヤングのコラボレーション・アルバム『ミラー・ボール』をリリースし、ヨーロッパツアーを決行。
2006年5月24日、ニューアルバム『パール・ジャム』をリリース。
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