ORICON STYLE

2006年05月02日
HOOBASTANK フーバスタンク SPECIAL INTERVIEW
想いを込められた2年半ぶり待望のアルバムとは!?
ロック・アンセムとなった前作『ザ・リーズン』から2年半ぶり、フーバスタンクの新作『欲望』が登場。重厚なサウンドと美しいメロディに乗せたスピリチュアルなメッセージは、聴き手に共感以上のものをもたらすであろう。

プロセスもすごく楽しめたし、音楽にもすごく満足している

――今回、前作『ザ・リーズン』以上のものを作らなきゃというプレッシャーはあったのかな?
【ダン】 お互いにそういうことを実際に言ったわけじゃないけど、結果はそうなったね。
【クリス】 今回はクリエイティブに、楽しくやろうって感じだったんだ。前作はいろんなことに縛られてて、機械の中に入れられてレコードを作ったみたいだったからね。
【ダグ】 今回はプロセスもすごく楽しめたし、出来上がった音楽にも全員がすごく満足してるってことは確かだよ。
【ダン】 俺個人は、音楽作りがまた楽しく感じられたっていうかさ。レコーディングもショウもいつも楽しいんだけど、バンドやり始めた時ほどではないんだよ。それって続かないものだと思うし。だけどこのレコーディングは最高に楽しかったね。スタジオで同じパートを繰り返しプレイするのも楽しかったからね。
【ダグ】 それはどうしてかって言うと、今回はレコーディング前にしっかり“こうやろう”とか決めてなかったからだと思う。いつもはデモがあって、アイディアがあって、どういう音になるかスタジオに入る前にわかるんだ。でも今回は、歌詞や曲の構成なんかのすごく基本のアイディアだけ持って入って、そこから徐々に曲が変わって行った。スタジオに入ってからクリエイトする方が、デモを作り直すよりもずっとエキサイティングなんだよね。


――『ザ・リーズン』で世界中の人たちと気持ちを分かち合うことができたわけじゃない。そこで、またみんなと一緒に歌えるものを作ろうという意識はあったのかな?
【ダグ】 音楽的に『ザ・リーズン』と同じぐらいグローバルな曲を作ろうとしたかどうかっていうことだったら、今回のレコーディングは、少しでも『ザ・リーズン』に似ているような曲があったら、そこで止めてたんだ(苦笑)。同じことを繰り返したくはないからね。


――『リーズン』と今回のアルバムは、ストーリー的に繋がっているの?
【ダグ】 1stアルバムと2ndアルバム『ザ・リーズン』は繋がっていて、映画の続編みたいな感じだったんだ。今回は同じ監督とアクターを使った、内容はまったく違うものだね。あと、前作は恋愛関係が70%で信念や哲学は30%だったけど、今回はそれが逆転しているんだ。


このアルバムは、全ては自分の手にかかってるってことを意味している

――今作のテーマを確立した曲は?
【ダグ】 最初の「ボーン・トゥ・リード」だよ。このレコードを作り始めた頃の曲で、それが後の軍隊ぽいものに繋がっていったんだ。


――その曲の前の「ザ・ルールズ」で聴こえるヘリコプターの音や人の声は何を表しているの?
【ダグ】 あれは軍曹がやっていい事といけない事を命令しているところなんだ。軍曹はビッグ・ブラザーみたいな役割を意味してて、それは人によって親、テレビ、音楽、メディア、宗教、政治的信念だったりするんだ。その人を支配して、ああしろこうしろって言う存在のことだよ。あるいは直接的に指図はしないかもしれないけど、その人が何か決断するうえで影響を与えてる。自分の判断よりね、彼らがいうことに従ったりね。「ボーン・トゥ・リーヴ」はそれを打ち破って、自分で決断しようよっていう曲なんだ。


――アルバム・タイトルの『欲望』が意味するのは?
【ダグ】 君は一個人として、自分の人生を生きる力があるってことなんだ。何かを達成したりする時も、誰かに従ったりする時も、とにかく全ては自分の手にかかってるってことなんだよ。人生はその人の周りで起こっていることが全てじゃないんだ。自分が人生で何をやるかが全てなんだよ。世の中ではネガティブなことがたくさん起こってるけど、そこの問題を解決する為にはまず、みんなが自分自身の問題を解決する必要がある。少なくとも自分は何者なのかを、完全に自分で理解する必要があると思うんだ。いい面も悪い面も含めてね。そうすることによって、結果的に他人の力にもなれると思うんだ。

(文:岡部昭彦)
RELEASE
欲望〜デラックス・エディション【初回限定生産盤】
フーバスタンク
2006/05/03[アルバム]
\2,995(税込)
ユニバーサルミュージック
UICL-9035

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欲望【通常盤】
フーバスタンク
2006/05/03[アルバム]
\2,200(税込)
ユニバーサルミュージック
UICL-1055

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PROFILE

ダグラス・ロブ(Vo)、ダン・エストリン(G)、クリス・ヘッス(Vo)の3人組。
1995年、ロサンゼルスにて結成。
2002年4月24日、アルバム『フーバスタンク』で、日本デビュー(2001年11月20日に全米デビュー)。本国では、プラチナム・ディスクを獲得。また、同年開催の『SUMMER SONIC 2002』に出演し、話題を呼ぶ。
2003年12月3日、アルバム『ザ・リーズン』をリリース。このアルバム収録の「ザ・リーズン」で、『グラミー賞』3部門にノミネートされる。
2006年5月3日、アルバム『欲望』をリリース。

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