ORICON STYLE

2006年02月15日
世界的なロック・バンドが再び来日!
Franz Ferdinand フランツ・フェルディナンド

アリーナ、オール・スタンディングで日本武道館がダンス・フロアに!グラスゴーから登場し、早くも世界的なロック・バンドに成長したフランツ・フェルディナンドのキャッチーでダンサブルでパンキッシュなライブを速攻レポート!

やはりただ者ではなかった

 最初に言っておこう。フランツ・フェルディナンドは、やはりただ者ではなかった、と。
 オープニング・アクトを務めたザ・マジック・ナンバーズの、なんとも捉えどころのない、しかし奥深くユニークなポップ・センスを感じさせた演奏に続いて、フランツ・フェルディナンドの4人が日本武道館のステージに現れたのは夜の7時50分。ほとんど装飾のないステージの照明は落とされ、両端にセットされた巨大なストロボだけが点滅している。
 そして、鋭いエッジの効いたギター・リフと“I Wanna Car”というリフレインが切実感を伴って迫る「ディス・ボーイ」でライブはスタートした。ステージの照明は暗いままで、4人それぞれにほの明るいライトが当たるのみという演出がなんとも印象的なオープニングである。鋭角的にミエを切りながら歌うアレックス(Vo)の仕草も、ニック(G)のカクカクとしたアクションも、淡々と太いベースラインを弾き出すボブ(G)のクールな表情(ヒゲ面だった)も、一心不乱に叩くポール(Dr)のアツさも相変わらずだ。しかし、その演奏は確実に太く、ソリッド&グルービーにパワーアップされている。04年夏のフジ・ロック、同年秋のライブハウスツアー、昨年秋のシークレットギグ、そして武道館公演も含む今回のツアーと、彼らは合計4度の来日公演を行なっているわけだが、回数を重ねるごとに演奏の質がグレードアップし、楽曲の輪郭がより明確に伝わるようになったことを誰もが感じたはずだ。この1曲目だけで。

武道館のアリーナもダンス・フロアに変貌

 以後、1stアルバム『フランツ・フェルディナンド』、2ndアルバム『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』からの楽曲をほぼ均等に全19曲(アンコールも含む)演奏したわけだが、ソリッドなパンク、ヒネリの効いたニューウェイブ、快楽的ディスコ・ビートなどが一体となってひとつのポップ・アートを描き出すフランツ・フェルディナンドの特質が、ライブの場においても見事に表現されていることに正直、驚いた。だからこそ、武道館のアリーナもダンス・フロアに変貌したわけで。とくに「ザ・ダーク・オヴ・ザ・マチネ」「テイク・ミー・アウト」「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ」「ディス・ファイア」といった強力なパワー・チューンではアリーナ全体が揺れる揺れる!シンプルながらも照明との組み合わせで多彩な情景を描いた演出も彼ららしいアート感覚あふれるものだったしね。全19曲を怒濤の勢いで演りきった1時間20分。それはアッという間の出来事でありながら、ホットな満足感と深い余韻を残すものだった。
 フランツ、君たちはやはりただ者ではなかったのだな。

(文:染野芳輝)
(写真:MITCH IKEDA)

RELEASE

ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター&ベター
フランツ・フェルディナンド
2006/02/01[アルバム]
\2,940(税込)
EICP-595/6
CDを購入する

フランツ・フェルディナンド
フランツ・フェルディナンド
2006/03/08[DVD]
\4,935(税込)
EIBP-59/60
DVDを購入する

PROFILE

アレックス(Vo,G)、ボブ(B)、ニック(G)、ポール(Dr)の4人組。
2001年、グラスゴーにて結成。“女の子達が踊れるような音楽を作ろう!”とサラエボ事件で暗殺されたオーストリア皇太子の名前“フランツ・フェルディナンド”をバンド名に。
2003年9月、本国イギリスにてシングル「ダーツ・オヴ・プレジャー」が大きな話題を呼び、英誌『NME』で“NME2004年のホット・リスト”でナンバー・ワンを獲得。
2004年6月2日、アルバム『フランツ・フェルディナンド』で日本デビューを果たす。
2005年9月28日、アルバム『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』をリリース。
2006年2月1日、アルバム『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター&ベター』をリリース。オフィシャルサイト

PRESENT

フランツ・フェルディナンドのトートバッグを2名様、サイン入り写真を3名様、ロゴ入りホイッスルを3名様にプレゼント!!
多数のご応募、ありがとうございました。プレゼントの当選は、発送をもって換えさせて頂きます。
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【過去の特集】
■アルバム『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』インタビュー
 『より振幅があって遙かにダイレクトなアルバム』(2005/09/28)