ORICON STYLE

2005年11月16日

 全世界で3500万枚のアルバムを売り上げた世界NO.1バンド、リンキン・パーク。その中心人物にして“リンキンの頭脳”、マイク・シノダが、ヒップホップへの情熱を注ぎ込んだソロ・プロジェクト“フォート・マイナー”をスタート。そして完成させたのが“オーガニック”に拘ったというファースト・アルバム『ザ・ライジング・タイド』である。

真のヒップホップミュージックを作ることが恋しくなっていたんだ

――まず、今回のプロジェクトを立ち上げた経緯について教えてください。
【マイク】 リンキン・パークを始める前、基本的に、僕はヒップホッププロデューサーだった。10年間くらいピアノを習っていて、ギターや他の楽器も覚えたので、楽器を使って自分や他の人たちのためにトラックを作っていた。2年くらい前にあの頃の本質に戻らないといけないような気持ちになっていた、真のヒップホップミュージックを作ることが恋しくなっていたんだ。いくつかのトラックを作ると、スタイルズ・オブ・ビヨンドが関わりたいと言い、それからコモン、それからジョン・レジェンド、そしてジェイ・Zまで。フォート・マイナーはいきなりシリアスなレコードになっていた。

――アルバム・タイトルの『ザ・ライジング・タイド』にはどのような意味が込められているのでしょうか?
【マイク】 アルバムタイトルの『ザ・ライジング・タイド』は特に重要な意味を込めたわけではなく言葉のあやなんだ。海に関する一般的なフレーズである“rising tide”=「上潮」と、バンドとして音楽的に「結ばれている」僕達が、音楽の世界で一緒に抜きん出るってことをかけている。

――あなたのヒップホップ・ワークというと昨年の『コリジョン・コース』が記憶に新しいですが、あの作品が今回のプロジェクトに与えた影響がありましたら教えてください。
【マイク】 ジェイがMTVでマッシュアップをしないかとリンキン・パークにアプローチしてきて、その時から友達になった。あの頃僕は後にフォート・マイナーになるような音楽を作っていた。リンキン・パークだとヒップホップは他のいろんなものとスペースを分けないといけないから、『コリジョン・コース』はストレートなヒップホップを作る楽しさを思い出させてくれた。ヒップホップ面にもスポットライトを浴びさせたかったので僕は自分の音楽も作るようになったんだ。

――エグゼクティブ・プロデューサーにはその『コリジョン・コース』で共演したジェイ・Zがクレジットされていますが、彼からの具体的なアドバイスはありましたか?
【マイク】 僕が使おうと思っていたラフ曲を彼は選ぶ手伝いをしてくれた。どの曲をキープしておくべきか、どの曲を直すべきか、どの曲を却下するべきか、とか。

今は新しい音楽を作るのに夢中なんだ

――今回のアルバムの制作にあたってはオーガニックにすることを重要視したとのことですが、それについてもう少し詳しく説明してもらえますか?
【マイク】 今のヒップホップを聴くと大半がキーボードやプログラムされた音楽をベースにしている。僕はその部分を少なくしたかったんだ。ベース、ギター、キーボードなど、自分の手で全部弾いた。キーボードに入っていたけど、僕はわざわざパーカッションを買いに行って、自分の手で叩いた。パートを弾くと、レコードから取ったように、1セクションをループさせたんだ。

――リード・シングルの「ビリーヴ・ミー」の内容について教えてもらえますか?
【マイク】 「ビリーヴ・ミー」は、『ザ・ライジング・タイド』の制作をしている最中、“このアルバムは聴く価値がある”と思わせてくれた初めての曲なんだ。僕はとても満足していた。どうやら他の人たちも同じような気持ちになっていたらしく、この曲とビデオを応援する体制に入ってくれたんだ。僕はそれにとても感謝している。パブリック・エネミーやウー・タンのようなオーガニックなビートだけれど、歌詞の方は友情や関係が崩れ落ちる時の一般的な感情についてなんだ。

――今回のフォート・マイナーでの経験は、今後のリンキン・パークの活動にどのような形で反映されることになるのでしょうか?
【マイク】 はっきりしないけど、作るのが楽しかったので、今はすごく推進力がある。新しい音楽を作るのに夢中なんだ。

――最後に、あなた自身ヒップホップのどんなところに魅力を見出しているのか教えてもらえますか?
【マイク】 僕が初めて興味を持った音楽がヒップホップだった。話し上手でありながら詩的であることがヒップホップの才能だと思う。言葉にするのって難しいけれど、フォート・マイナーのアルバムでは、今僕が言えるよりうまく僕のヒップホップへの愛情を伝えられたらいいなと思う。

(公式インタビューより)

PV
PLAY MOVIE

1. PV「ビリーヴ・ミー」

配信終了

動画はWindowsMedia Playerで御覧になれます。

  RELEASE

ザ・ライジング・タイド
フォート・マイナー
2005年11月23日発売
ワーナーミュージック・ジャパン

【リミテッド・エディション】
\3,480(税込)
WPZR-30130/1

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【初回限定バリュー・プライス】
\2,180(税込)
WPCR-12219

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【通常盤】
\2,580(税込)
WPCR-12223

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LIVE REPORT

 一夜限りのライブ公演のため、来日を果たしていたフォート・マイナーが11月10日、都内で開催された所属レーベル、ワーナーミュージック・ジャパンのコンベンションに登場、迫力のステージを披露した。
  ステージでは、マイク・シノダ、タク、ラーユの3MCがフロントに立ち、DJチープショットとドラムスが後ろを、3人のコーラスと3人のストリングスが脇を固めた。ヒップホップグループのライブでは珍しい編成だが、“オーガニック”に拘った今回のアルバムを考えると当然の編成なのかもしれない。3MCにからんでくる、生のドラム音やストリングスの音色やコーラスが、サンプリング音にはない重厚なサウンドを創りあげ、他のヒップホップ・ライブとは一線を画した独自の世界を構築、会場に来ていた観客を魅了した。

(PHOTOS:TSUKASA MIYOSHI)

<SET LIST>
01. R.T.N
02. ビリーヴ・ミー
03. レッド・トゥ・ブラック


04. ゼア・ゼイ・ゴー
05. ハイ・ロード
06. ペトリファイド

PROFILE

全世界で3500万枚のアルバムを売り上げた世界NO.1ロック・バンド“リンキン・パーク”の中心人物、マイク・シノダのソロ・プロジェクト。メンバーは、マイク・シノダ(MC)、タク(MC)、ラーユ(MC)、DJチープショット(DJ)、ヴィン・スカリー(スタイル・オブ・ビヨンドのプロデューサー)の5名。グループ名の“フォート・マイナー”とは「大きくて強力で何かと小さくてわずかな何か(音楽的に影のあるもの)の間の力を反映させたもの」という意味。
2005年11月23日、ファースト・アルバム『ザ・ライジング・タイド』をリリース。ワーナーミュージック・ジャパン フォート・マイナーサイト