ORICON STYLE

2009年04月22日
今、最も注目を集めている音楽プロデューサー 蔦谷好位置 ナイポジ対談ゆずじゃなくなる瞬間・・・前編 腹を割って話して火がついた魂を込めた曲
自分のなかで完全なオフを(岩沢)

【蔦谷】 ふたりは、もうずっと忙しいと思うけど、自分をナイスなポジションに持っていく方法ってなにかありますか?
【岩沢】 日常的に完全にゆずじゃなくなる瞬間を作るようにしているかな。その日の作業が終わって、スタジオから帰るスピードが早いってよく言われるんだけど・・・。
【北川】 ホントに早いからね。
【岩沢】 よし、今日はここまでって思ったら、その瞬間に、ゆずじゃなくなる、みたいな。まぁ、ゆずではあるんだけど(笑)、自分のなかで完全なオフを作る。
【蔦谷】 切り替えるってこと?
【岩沢】 僕らの場合は、都内から横浜に戻るだけで、とことんオフに入れるっていう部分もあって。その移動時間がけっこう大事なんですよね。都内に出て、仕事をしているっていう感覚だから、多摩川を渡って、横浜に戻るとすごくリフレッシュするというか、またゼロに戻るというか。そういう時間を大事にしていますね。

【蔦谷】 そういう切り替えは昔からできていた?
【岩沢】 いや、昔はね、家に帰ってからも作業しなきゃとか、曲を書かなきゃって思って、けっこう煮詰まっていたりしていた。でも、いまは、レコーディングが終わって、家に帰ったら、もう普通の32歳のおっさんになる(笑)。
【蔦谷】 アメリカ人みたいですね。今日の夕飯はファミリーと、みたいな(笑)。
【岩沢】 ワイフとディナーがあって、みたいな・・・。英語がまったくですみません!
【蔦谷】 プロフェッショナルですね。
【岩沢】 でも、オンオフの切り替えをきちっとできるようになったのは30歳を超えてからですね。横浜から都内まで1時間かかるんだけど、いまはその1時間が重要っていうのが身に付いちゃっている。

音楽と食べ物には妥協しない(北川)

【蔦谷】 北川くんは?バスケやったりとか?
【北川】 運動もそうだけど、僕の場合は飯ですね。うまいもんを食う。高校生でお金がないときから、例えば、「高野フルーツパーラー」のフルーツパフェが食べたいって思ったら、学食の費用をちょっとずつ削りながらお金を貯めて、月に1回だけ、季節のフルーツパフェを食べに行ったりしてて。
【岩沢】 お金がないときから食に妥協しなかったからね。僕、何度かお金を貸しているんですよ。
【蔦谷】 (笑)まじで?
【岩沢】 「ごめん、今日はどうしてもトンカツが食べたいから、1000円貸してくれ」とか(笑)。
【北川】 もしくは、カレーにどうしてもカツをのせたいから、200円貸してくれとかね(笑)。
【岩沢】 そこでカツをあきらめて、カレーだけを食べるっていうことはしない。
【北川】 そう!昔から音楽と食べ物には妥協してない。いまでも半年に1回くらい、例えば、麻布で寿司を食おう、みたいなことをしてて。普段は別にいいんだけど、ときどきちょっと食べ物に贅沢をするっていうのが、ストレス解消になっている。
【岩沢】 寿司を食ったら風邪が治るっていう暗示を、自分でかけていたこともあったよね(笑)。
【北川】 あったあった。
【岩沢】 今日、寿司を食ってきたから、風邪が治ったからって。治ってないのに言ってたりして(笑)。
【蔦谷】 でも、気持ちが上がると身体も良くなるからね。
【北川】 そうそう。だから、ツアーでも食べ物はなるべくうまいものを食べることにしている。
【蔦谷】 大事だね〜。ちなみに最近、食べておいしかったのは?
【北川】 それは、やっぱり、社長に連れていってもらったちゃんこ鍋でしょう(笑)。
【蔦谷】 あれはおいしかしったですね。僕も食べるのが大好きなので、今度は寿司屋にでも一緒に行きたいですね。
【北川】 横浜に来たら、いつでも僕らが案内しますよ。
【岩沢】 都内じゃないんだ(笑)。


(文:永堀アツオ)
(写真:草刈雅之)

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