ORICON STYLE

2009年03月11日
今、最も注目を集めている音楽プロデューサー 蔦谷好位置 ナイポジ対談違うようで似ている2人!?尖った部分を伸ばす感覚は同じもしオフが1年あったら・・・
第一印象は、都会を感じるアーバンな人だった(淳治)

1997年にロックバンド・SUPERCARのギターとしてデビュー。発表した作品全曲の作詞とギターを担当。2005年のバンド解散後は、作詞家、音楽プロデューサーとして活動するかたわら、雑誌などへの執筆も行っている。Superfly「愛を込めて花束を」(2008年2月27日発売)の作詞、チャットモンチー『告白』(3月4日発売)のサウンド・プロデュースなどを担当している。

【蔦谷】 最初に飲んだのは、2006年だよね。FLOWのシングルで、僕がプロデュースした「Around the World」と、淳治くんが歌詞を書いた「KANDATA」が両A面になった1枚があって。
【淳治】 SUPERCAR時代からお世話になっていたディレクターが間に入ってくれて一緒に飲んだっていう。僕の蔦谷くんの第一印象は、アーバンだったんですよ。
【蔦谷】 そう?(笑)
【淳治】 この人、東京でプロデューサーやっている人だなって思った(笑)。アーバンだなと。なんらかの部分にすごく都会を感じたんですよね。
【蔦谷】 でもね、我々は結構、地味な生活してるでしょ?そうでもない?
【淳治】 地味だよ。すっごい地味。
【蔦谷】 音楽プロデューサーっていったら、フェラーリを乗り回して、西麻布で飲んでっていう印象があるじゃないですか。
【淳治】 蔦谷くんはそのまんまじゃん(笑)。
【蔦谷】 いやいや、違うんですよ!僕は毎日、家で作業しているんですけど、そうすると先輩のプロデューサーから電話がくるんですよ。「今、西麻布で飲んでいるんだけど、来ない?」みたいな。そんなの行ってる時間、一切無いですからね。
【淳治】 でも、僕はまず、先輩のプロデューサーから電話がくるっていうことすらないから。むしろ、自分よりも若いバンドマンから電話がかかってくるだけだからね(笑)。
【蔦谷】 淳治くんは根っからバンドマンなんだね。
【淳治】 リハスタに入って、全員に楽器を持ってもらったら、真ん中に座って。あとは、曲を演奏してもらって、止めて、直して、弾いてもらう。それを繰り返すだけ。基本的には、その人たちにしか起こせない、事故が起きるのを待っている。いびつな情熱があふれちゃって、「なんすか?それ?」っていうようなものが起きるのを待っているんですよ。それを、みんなに分かりやすく、CD盤からはみ出ちゃうくらいの情熱を、枠いっぱいまで収めるっていうことを考えていて。その情熱が出そろうまでリハスタでいじるけど、録るときは普通に録ってる。

僕が持ってない部分と、似ている部分を持っている(蔦谷)

【蔦谷】 音からすごい情熱を感じますよね。
【淳治】 基本的に「好きにやってくれ。聴いたことがない、いいやつが聴きたい」って言ってますね。
【蔦谷】 チャットモンチーを聴いていると、今、いちばん輝いているっていう刹那を感じるんですよね。その先、どれを聴いてもそういう風に聴こえるんだけど、もう消えちゃうんじゃないかって思うくらい、すっげえ燃えてんな〜みたいなのがずっと続いていますね。
【淳治】 (笑)分かる。9mm Parabellum Bulletもそうだけど、大丈夫かな?っていうくらい燃えているね。
【蔦谷】 これ以上燃えられるか!?あ、次の曲もまだ燃えてた、みたいな。その刹那な感じがロックのかっこよさだと思うんですよね。
【淳治】 僕はね、蔦谷くんの仕事を見ていると、永遠を感じるんですよ。なんか、今日やっている仕事を絶対に明日もやれるし、クオリティをどんどん高くしていける人なんだと思う。で、どんな音楽にでも自分をのせていける感じがする。蔦谷くんはサインペンみたいな感じ。

【蔦谷】 油性ペンで上から名前を書いちゃってる(笑)?
【淳治】 相手がバンドでも女性アーティストでも、年上でも年下でも、はっきりと蔦谷好位置っていう名前が書ける感じがするんだよね。でも、僕はロックバンドしかやらないから、ボールペンっていう感じ。ガラスには書けないっす、みたいな(笑)。だから僕は、小説を書いたりして、ボールペンを3色にしている感じがする。
【蔦谷】 でも、似てる部分もあると思いますよ。僕は主に、歌詞よりもメロディを作るほうを得意としていて、淳治くんは歌詞を得意としている。でも、お互いバンドをやってきて、楽器もやっていて、音楽プロデュースをしている。側面は違えども、尖った部分を伸ばそうとしているところは、音を聞いているだけでも、なんとなく近い感覚があるのかなって思ってて。メロディと歌詞は全然違うものだけど、一緒にならないといわゆるポップミュージックにはならないわけだから、表裏一体というか、僕が持ってない部分と、非常に似ている部分を持っていると感じていて。だから、一緒に話しているとすごく面白いんですよね。

(文:永堀アツオ)
(写真:草刈雅之)
後編へ続く
蔦谷好位置プロフィール

1976年5月19日生まれ、北海道出身。
幼少よりピアノをはじめ、小学4年生からパソコンで打ち込みを始める。
クラシック、ジャズ他、様々な音楽を独学で学ぶ。
2000年5月、CANNABIS としてシングル「HOW TO LOVE ME」でメジャーデビュー。 現在は、作詞・作曲家、プロデューサーとして活動する一方、NATSUMEN 、Entity of RudeのキーボードプレイヤーやSo'flyのGIORGIO13と共にプロデュースユニットDUMMEEZとしても活躍。
OFFICIAL SITEOFFICIAL BLOG

蔦谷好位置 関連作品
シングル「愛をこめて花束を」
シングル「愛をこめて花束を」
Superfly
発売日:2008/02/27
ワーナーミュージック・ジャパン
品番:WPCL-10454
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蔦谷好位置 過去の特集

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『お互いに泣きあったエレファントカシマシ・宮本浩次との出会いと信頼関係』』(2009/02/10)

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