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4年連続上半期1位&TOP3独占のAKB48、史上初の快挙!

 先日行われた『37thシングル 選抜総選挙』が大きな注目を集めたAKB48グループだが、その勢いは、この上半期ランキングにおいても変わることがない。本家AKB48がTOP3を独占、いずれも100万枚超えというハイレベルな結果を見せつけた。長年にわたりグループをけん引してきた大島優子最後のセンター曲「前しか向かねえ」、その大島卒業後のメンバーによる最初のシングルにあたる「ラブラドール・レトリバー」、空前のタイトルの長さで日本中を騒然とさせた「鈴懸の木の道で〜」など常に話題を提供し続けるアプローチの多彩さもまた、変わらぬ高支持に結びついているのだろう。AKB48の4年連続ミリオン達成は女性アーティスト初の記録であり、4年連続上半期シングル1位および上半期のTOP3独占は、史上初の快挙となった。

 総選挙で生駒里奈が上位にランクし話題を集めた乃木坂46だが、このランキングでも大きな飛躍を見せた。「気づいたら片想い」の6位は、女性アイドルグループの中では、AKB48に次ぐ2番手に位置している。売上の面でもAKB48の「公式ライバル」然としてきた乃木坂46。残り半年でさらにどんな驚きを見せてくれるのだろうか。

 さらに、SKE48、NMB48、HKT48といった各エリアの48グループも高いポイントも残す一方、それらと拮抗するように上位を席巻したのがジャニーズアーティストたちだ。この上半期からは新たにジャニーズWEST、舞祭組といった顔触れも加わり、よりバラエティ豊かな陣容となっている。

 新興勢力という点では、24位に「スノーマジックファンタジー」、28位に「炎と森のカーニバル」がランクインしたSEKAI NO OWARIの躍進も見逃せない。年齢を選ばないポップなメロディーを武器に1作ごとにファン層を拡大させており、今後の伸びしろも大きいと予想される。アルバムランキングも含め、注目したい存在だ。

 演歌部門では、福田こうへいの「南部蝉しぐれ」がロングセラーを続け、昨年1年間の実績に迫る売り上げを残し31位にランクイン、さらに新曲「峠越え」も47位に送りこんだ。氷川きよしの活躍が際立っていたこのジャンルにおける注目株の登場と言えそうだ。

 アニメシーンでも“アイドル”が頑張っている。32、33、48位と3曲のランクインを果たしたμ'sは、漫画・アニメ・ゲームなどを駆使し、ユーザー参加型でさまざまな企画を繰り広げているスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』内で誕生した二次元のアイドルグループ。4月から放映がスタートした第2期アニメの人気そのままに、下半期さらには年間ランキングでも好位置が望めそうだ。

 さらに、上半期のアニメ界において猛威をふるった作品が『妖怪ウォッチ』。関連グッズである「妖怪メダル」が品薄状態が続くなど子どもに大人気となるなか、主題歌であるキング・クリームソーダの「ゲラゲラポーのうた」が発売1ヶ月の売上で上半期49位にランクイン、改めてキッズ市場の大きさを知らしめた。

猛威を振るう“アナ雪”旋風!21年ぶりの快挙達成

 アルバムでもAKB48がTOPの座を獲得した。上半期唯一のミリオン超えを果たした『次の足跡』は、2012年発表の『1830m』に続いてのミリオン達成であり、彼女たちにとって上半期でのアルバム1位獲得はデビューから初めてのケース。さらに、シングル・アルバムの両部門での上半期制覇は2001年の宇多田ヒカル以来13年ぶり、女性グループでは78年に達成したピンク・レディーに次いで史上2組目の記録となった。

 だが、そんな1位の輝きを霞ませるくらいの勢いでセールスを積み重ねているのが、2位に飛び込んできた『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』だ。サントラ盤の上半期TOP3入りは、93年の『ボディガード』以来21年ぶり。まさしく老若男女が夢中になり映画館に足を運んだ、驚異的なヒット作の劇中曲をおさめた1枚が築いた快挙である。テレビで、雑誌で、ネットで繰り返し報じられることによって、映画を見ていない人にまで浸透した世界観の拡散と挿入歌「レット・イット・ゴー」のメロディの魅力(同曲の日本語バージョン「Let It Go〜ありのままで〜」を収録したMay J.の『Heartful Song Covers』も13位にランクイン)。日本中が口ずさんだ浸透力はまだまだ衰えを見せていない。7月にリリースされる映像作品とともに、今年の年末に『アナ雪』旋風はどんな結末を見せてくれるのだろうか。

 福山雅治の5年ぶりとなるオリジナルアルバム『HUMAN』が3位。18曲2枚組という大ボリュームながら高ランクをゲットした。

 4位には三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『THE BEST/BLUE IMPACT』がランクイン。EXILE ATSUSHIや成長著しいE-girlsといった同門の作品を向こうに回して、EXILE関連では最上位に位置。グループ内での競争激化によって、各アーティストのパワーアップが期待できそうだ。

 未発表作品を集めたマイケル・ジャクソンの“新作”『エスケイプ』をはじめ6作品がTOP50にランクインした洋楽の中で、最上位となる11位を記録したのはワン・ダイレクションの『ミッドナイト・メモリーズ』。昨年末の2度目の来日を機にメディアへの露出が拡大、知名度が1段階アップしたことは間違いない。これに次いで、20位にはファレル・ウィリアムスの『ガール』がランクイン。アーティスト、プロデューサーとして『グラミー賞』の常連となっている彼だが、オリコン史上においての上半期TOP20入りは8年ぶりの新作となる今回が初(もちろん年間を含め)。世界中で人気を博しているリードシングル「ハッピー」が日本のメディアを通して広がったことも奏功した。

 ほかには、海外における評価も盛り上がっている“オオカミバンド”MAN WITH A MISSIONの『Tales of Purefly』が18位。今年に入ってからシングルでもTOP10入りを連発しているback numberの『ラブストーリー』はウィークリー・ランキングでも自己最高位の2位を記録、上半期でも31位に輝いた。アイドルとメタルの融合でも話題を呼び、女性アーティストでは史上最年少での日本武道館単独公演も成功させたBABY METALの1stアルバムが43位。いずれも、今後の動向が気になる存在である。

(文:田井裕規)

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