ORICON STYLE

個性的なアーティストたちの力強いパフォーマンス

 「S.M.エンタテインメント(以下S.M.)は個性的なアーティストが多い」。そんなことを再認識させてくれたのが、最初にステージに立った4アーティストだ。トップバッターのJ-Minは、キュートなルックスの女性シンガー・ソングライターだが、音楽スタイルは意外にも玄人好みのフォークロック。アコースティックギターを弾きながら表情豊かに歌い上げ、独自の世界を強烈にアピールしていた。

 続いて登場した天上智喜は、日本でK-POPガールズ旋風が巻き起こる前に、その下地を作ったことで知られる実力派。久々の来日で少し緊張していたようだが、セクシーなダンス&ボーカルで会場を大いに盛り上げた。

 3番手のキム・ミンジョンは1992年に歌手デビューした人気俳優。演技経験を生かしたドラマチックな歌唱に心打たれた人も多かっただろう。次に登場したKANGTAは、伝説のグループ、H.O.T.の元メンバーで、現在は“S.M.の顔”として後輩たちに慕われている。今回は、ソロ初期にリリースしたバラードなど歌重視の選曲で、昔からのファンを喜ばせた。

 観客の興奮が高まるなか、華々しく現れたのが、f(x)、SHINee、SUPER JUNIOR、少女時代といった、現在のK-POPシーンを代表する旬のアーティストたちだ。どのグループも、ヒット曲やライブの定番曲などを次々と披露してファンの期待に応える。力強いパフォーマンスを見せてくれたのが印象的だった。

東方神起の全力の熱唱に会場は絶叫

 最も会場を熱くさせたのは、やはり東方神起である。突如、「Rising Sun」のイントロが流れだすと、絶叫に近い歓声が沸き起こった。同曲を歌い終えていったんステージを去ったが、しばらくして再び登場。「The way U are」と「MIROTIC」を熱唱すると、ふたりはすでに“汗びっしょり”の状態だ。にもかかわらず彼らは、それぞれ右へ左へと元気いっぱいに走り回る。観ている側も気分が爽快になってしまうほど、何事にも全力でぶつかっているCHANGMINとYUNHO。それが現在の東方神起の大きな魅力のひとつとなっているのだ。

 今年で日本デビュー10周年を迎えたBoAのパフォーマンスも圧巻だった。「Hurricane Venus」でのクールなたたずまい、バラード「I SEE ME」で見せた憂いのある表情、「Rock With You」でのアグレッシブな歌唱、そのどれもが彼女にしかない魅力を感じさせてくれる。「彼女の日本でのがんばりがなければ、今のK-POPブームはここまで大きくはならなかった」と、日韓の多くの音楽関係者がその功績を称えているが、それはS.M.の後輩たちにとっても同じ思いだったようだ。公演ラストの曲「光(Hope)」で合唱する出演者たちのBoAへのまなざしは、いずれも尊敬と感謝の気持ちが強く感じられた。

 今回の公演は、前評判が高かったこともあり、チケットを求めて60万人以上の応募者があったという。出演者は、その期待に応えようと、いつも以上に力の入ったパフォーマンスを披露し、客席も声援を惜しみなくおくり続ける――このようなアーティストとファンの良好な関係が続く限り、S.M.の勢いは衰えることはないだろう。

(文:まつもとたくお)

[出演アーティスト一覧]
J-Min / 天上智喜 / キム・ミンジョン / KANGTA / f(x) / SHINee / SUPER JUNIOR / 少女時代 / 東方神起 / BoA

[Information]
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