ORICON STYLE

2010年05月26日
 日本のみならず、世界に活躍の場を広げるロックバンド・DIR EN GREYが行った、日本武道館公演『UROBOROS -with the proof in the name of living...-』。メンバー自身が「やり残したことはない」と断言するそのライブを、余すことなく収録したライブDVDが5月26日に発売された。この機会に改めて感じたい…世界中のファンを魅了してやまない、彼らの魅力とは?

本当に機が熟した状態で臨むことができた

京 薫 Die

 2008年11月発表のアルバム『UROBOROS』で、その絶対的存在感を改めて世界各国に見せつけたDIR EN GREY。同作に伴うツアーは、大海や国境を飛び越えながら、1年以上をかけて密度濃く展開され、去る2010年1月9日と10日の両日、東京・日本武道館での二夜公演をもって完結に至った。この『UROBOROS -with the proof in the name of living...- AT NIPPON BUDOKAN』は、その二夜の一部始終を密封した映像作品である。 「あのライブについては、撮って残しておきたいという気持ちが強かったですね。これまでにもライブDVDはそれなりの頻度で発表してきたし、普段は“いつもの自分たちのライブを、バンドのコンディションが良いときに”という考え方で収録することが多いんです。いかにも大きな会場でのライブをやったときの記念作品のようになってしまうのは嫌だし。でも今回の武道館公演は、本当に機が熟した状態で臨むことができたんで」  このバンドのギタリストで作曲面の中心である薫は、このように語っている。実際のところ、映像や炎をはじめとするさまざまな特殊効果を、ふんだんに用いながら行なわれたこの二夜公演は、現在の彼らが実践可能な範囲内で、最大級の“五感に訴えかけるライブ”だったといえる。そして、『UROBOROS』という作品を支配していた独特の世界観が、立体的に具現化された画期的な機会でもあった。なんだかえらく難しいことを言っているように感じられるかもしれないが、要するに「なぜ、このバンドとこの作品が“最強にして最狂”などと形容されているのか?」が立証される場になったということである。


『UROBOROS』に対して“未練”のない気持ちになれた

Toshiya Shinya

 この映像作品は、日本をはじめ、アメリカ、フランスなど実に世界16ヶ国でほぼ同時期にリリースされる。さすがに、この武道館公演のようなスケールでの単独公演を、国外で実現するには至っていない彼らだが、それも夢ではないはずだし、同公演を実際に目撃した米国側のマネージメント担当者は、「このライブをアメリカでも実現させることが、我々にとっての次の目標だ」と明言していたりもする。同時に各国の熱心なファンたちも、この映像を目にすれば、DIR EN GREYに対する飢餓感をさらに募らせることになるに違いない。  ちなみに5人は、この歴史的ライブを経たのち、具体的な出口のない地下作業に没入してきた。薫はそんな現在について、次のように語っている。 「あの2日間でやっと『UROBOROS』を本当に表現できたという実感が得られたんです。変な言い方ですけど、あのアルバムに対して未練のない気持ちになれたというか。だから今は、まさに新たな始まりなのかもしれない。何かをやり残したと感じることもないし、何にも邪魔されずに、新しいものを作ることに集中できているんで。ただ、もちろんこうして地下に潜り続けていると、ステージに立ちたい欲求も膨らんでくるんですけどね」  この発言をそのまま実行に移すかのように、この夏には国内外でのライブも続々と決まりつつある。そこで新たな刺激を体感できることは間違いないが、まずはその前に、この超重要映像作品を余すところなく味わい尽くして欲しい。また、本作がファン必携のアイテムであることは言うまでもないが、なかなか彼らのライブに足を運ぶことができずにいる人たちにとっても絶好の作品であることを、最後に付け加えておきたい。

(文:増田勇一)

UROBOROS
-with the proof in the name of living...
- AT NIPPON BUDOKAN

【初回生産限定盤】

DIR EN GREY
発売日:2010/05/26[ライブDVD] 価格:¥10,500(税込)
FIREWALL DIV. 品番:SFBD-0022〜25

UROBOROS
-with the proof in the name of living...
- AT NIPPON BUDOKAN

【通常盤】

DIR EN GREY
発売日:2010/05/26[ライブDVD] 価格:¥7,140(税込)
FIREWALL DIV. 品番:SFBD-0026〜27

CDを購入する(Amazon)

【収録内容】
【DISC-1】
UROBOROS
−with the proof in the name of living...−
2010.01.09 (Sat)
・SA BIR
・VINUSHKA
・凱歌、沈黙が眠る頃
・RED SOIL
・STUCK MAN
・GRIEF
・慟哭と去りぬ
・Merciless Cult
・INWARD SCREAM
・凌辱の雨
・蜷局
・GLASS SKIN
・我、闇とて・・・
・dead tree
・INWARD SCREAM
・HYDRA -666-
・BUGABOO
・冷血なりせば
・DOZING GREEN
・INCONVENIENT IDEAL
・CONCEIVED SORROW
・残
・激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
・THE VD EMPIRE
・羅刹国
・CLEVER SLEAZOID


【収録内容】
【DISC-2】
UROBOROS
−with the proof in the name of living...−
2010.01.10 (Sun)
・我、闇とて・・・
・Deity
・OBSCURE
・RED SOIL
・STUCK MAN
・慟哭と去りぬ
・蝕紅
・INWARD SCREAM
・蜷局
・GLASS SKIN
・THE PLEDGE
・DOZING GREEN
・INWARD SCREAM
・dead tree
・BUGABOO
・冷血なりせば
・凱歌、沈黙が眠る頃
・HYDRA -666-
・AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
・朔-saku-
・残
・激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
・THE FINAL
・INCONVENIENT IDEAL
・VINUSHKA
・SA BIR


【収録内容】
【DISC-3】
※初回生産限定盤のみ
BONUS FOOTAGE
UROBOROSの全貌を明らかにした大阪城ホール“UROBOROS −breathing−”から、UROBOROSの集大成を提示した“UROBOROS −with the proof in the name of living...−”武道館二夜公演に至るまでの、彼らの軌跡に迫った85分間

【収録内容】
【DISC-4】
(ライブ音源)※初回生産限定盤のみ
UROBOROS
−with the proof in the name of living...−
2010.01.09 日本武道館
2010.01.10 日本武道館
※両公演のライブ音源楽曲を15曲収録
・SA BIR
・凱歌、沈黙が眠る頃
・蜷局
・INWARD SCREAM
・HYDRA -666-
・INCONVENIENT IDEAL
・CONCEIVED SORROW
・羅刹国
・我、闇とて・・・
・OBSCURE
・慟哭と去りぬ
・DOZING GREEN
・残
・激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
・VINUSHKA

■ DIR EN GREY ONLINE
オフィシャルモバイルサイト


■ FREE-WILL うたフルサイト
DIR EN GREY ONLINEの着うたフル(R)配信中!

DIR EN GREY(ディルアングレイ)
京(Vo)、薫(G)、Die(G)、Toshiya(B)、Shinya(Dr)によるロックバンド。
1997年2月、結成。
1998年、インディーズでありながら、オリコンシングルランキングの上位に連続で作品を送り込み、メジャーデビューを前に日本武道館公演を実現。
1999年1月20日、シングル「アクロの丘」「残−ZAN−」「ゆらめき」でメジャーデビュー。
1999年7月28日、アルバム『GAUZE』をリリース。最高位5位、約22万枚のヒットに。
2002年、自身初のアジアツアーを成功させる。
2005年3月9日、アルバム『Withering to death.』をリリース。
2005年5月、独・ベルリンで3500人規模の単独公演を成功させる。
2005年6月3日、欧州最大規模の野外フェスとして知られる『ROCK AM RING』と『ROCK IM PARK』(開催地・ドイツ)に、日本のバンドとして初めて出演。
2006年5月、アルバム『Withering to death.』で全米デビュー。
2007年11月、ロックバンド、リンキン・パークの来日公演に、ゲストとして参加。
2007年12月19日、ベストアルバム『DECADE 1998-2002』と『DECADE 2003-2007』を同時リリース。
2008年4月、イギリスのメタル音楽賞『METAL HAMMER GOLDEN GODS 2008』BEST INTERNATIONAL BAND部門に、日本人として初めてノミネートされる。
2009年10月28日、約4年4ヶ月ぶりとなるクリップ集『AVERAGE BLASPHEMY』をリリース。
2010年1月9日・10日、東京・日本武道館にてライブ『UROBOROS -with the proof in the name of living...-』を開催。
2010年5月26日、東京・日本武道館での公演を収録したライブDVD『UROBOROS -with the proof in the name of living...- AT NIPPON BUDOKAN』をリリース。

▲このページの最初に戻る